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オンライン商談でも生産性を下げない組織づくりとは

2024/10/28 (公開:2020/08/24)
オンライン商談でも生産性を下げない組織づくりとは

ICT技術の進歩や働き方改革によりハードルの下がった「オンライン商談」は、新型コロナウイルス禍の影響で一気に注目を浴びるかたちとなりました。オンライン商談には、交通費や移動時間の節約など、さまざまなメリットがありますが、オンライン商談ならではの注意点などもあります。ただ、まだ日本におけるオンライン商談は歴史が浅く、セオリーや知見が広がっていません。

本コラムでは、新型コロナウイルスが流行するより前の2018年から現在に至るまで、オンライン商談を中心に営業活動を行っているクラウドサーカス社が、これまで培った経験とノウハウをもとにオンライン商談の基本からポイントまで、まとめて解説します。オンライン商談やリモートワークに取り組む企業様は多いと思いますが、特に「訪問と同等の価値をいかに作り出すことができるか」どうかが、オンライン商談の導入の決め手になるのではないでしょうか。本コラムを読めば、オンライン商談で訪問と同等の価値を生み出すための準備やアクションをイメージできるようになるはずです。

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オンラインセールスにおける、クラウドサーカス社の取り組み

クラウドサーカス社は、マーケティングの取り組みを強化する前までは、テレアポで新規顧客の獲得を行っていました。マーケティングへの取り組みを強化しているのは、ここ十数年のあいだのことです。

現在では、匿名のテレアポは一切行っておらず、インサイドセールスとオンラインセールスを組み合わせて、生産性の高い営業活動を行うことができています。空いた時間は、自社の未来の事業を考えたり、One on Oneミーティング、顧客の事業や企画について考えたりする時間に当てることができています。

 

 

クラウドサーカス社の商材の前提条件

クラウドサーカス社のオンライン商談実践まで

クラウドサーカスでは、扱う2商材のうち、「低単価商材」「パッケージ営業」のMAツール「BowNow」を中心にオンライン商談を行っています。※高単価商材・ソリューション営業のWebサイト制作・CMSでも一部はオンライン商談化

 

 

オンライン商談の導入理由(導入時)

当初のオンライン商談の導入理由としては、以下のようなものがありました。

 

・MAツール「BowNow」単体では黒字にならない

・業務時間が限られている(減っている)

・お客様の「課題解決」のために、お客様のことを考える時間を増やしたい

単価が低い商材の拡販が必要

 

フリーミアム型ビジネスモデルで、有料プランも低価格から揃えているMAツール「BowNow」は、CMSやコンサルティングサービスなどのフック商材としての位置づけで、単体では黒字にならないことが前提でした。しかし、拡販が必要になったり、働き方改革の影響で業務時間が減ってきたこと、訪問のための移動時間を削減してその分お客様の「課題解決」の方法を考えたり提案資料作成に当てたいといった理由から、オンライン商談を導入することにしました。競合他社が、一度も訪問せずにオンライン商談で完結しているのを知ったことも後押しになりました。

 

 

オンライン商談による成果

クラウドサーカス社のオンライン商談による成果

クラウドサーカス社でオンライン商談を導入して3年後、4人チームの3ヵ月の平均成績として、次のような成果が出るまでになりました。

 

・商談数:208%

・受注率:120%

・インサイドセールス完結率:98.4%

・獲得単価(MRR…月額の単価):300%

※4人チームの3ヵ月の平均成績

 

この成果を出すまでに、オンライン商談を組織に浸透させるのに1年、訪問営業と同等の価値を生み出せるまでに1年半ぐらいかかりました。商談数が上がったのは、移動時間がない分、商談の数をこなせるためと、アポイントを供給するインサイドセールス組織の立ち上げが奏功しました。また、獲得単価の向上は、BowNow単体でなく、Webサイトのコンテンツ制作やコンサルティングサービスなども同時に提案・受注できるようになったためです。

 

 

 

オンラインセールスに向いている商材サービスとは

ここからが、オンライン商談に関するノウハウの本題ですが、その前に、オンライン商談を導入するにあたっての注意事項をお伝えしておきます。

それは、組織形態の導入でもツールの導入でも、新しい取り組みを開始する際は「やる(やらせる)努力が必要で、習慣化するまで、やり抜くことが重要」だという点です。
現場はよく「自分の業界・商材・会社は特殊」と主張しますが、推進者がそう思ったら終わりで、「導入したからやっておいて」と現場に投げたところで、理屈的にはやった方が良いとわかっていたとしても、やらないものです(「現状維持バイアス」と呼びます)。オンライン商談の導入を推進する際は、「必ずやり抜く」という強い意志をもって取り組んでください。

実は、オンライン商談の導入障壁として最も大きい障壁は、顧客や市場特性を理由に「現状維持を主張してくる営業部門の存在」です。ただ、現在はコロナ禍を乗り越え、在宅勤務やオンラインを活用した営業の経験のある現場も増えているため、こうした障壁を崩しやすいのでチャンスです。この隙に社内の成功事例を作ってしまうのがおすすめです。

 

 

オンライン商談でクロージングに向いていない商材サービス

オンライン商談で完結させることを考えると、クロージングまでを商談で行うことになりますが、オンライン商談でのクロージングに向いていないケースもあります。例えば、以下の商材やケースが該当します。

 

相手によってメリットや説明が異なるようなソリューション度の高い商材や、新しい価値観を提供するような商材は、オンライン商談でクロージングまで行うことは難しいのですが、最も困難なのは、商談相手が複数いるケースです。
その場合、商談の空気感を掴んで、どの人物がキーマンなのか、どの人物が関心が低いのかといったことを把握する必要があり、これらを非対面で行うことは非常に難しくなります。

 

 

オンライン商談化しやすい条件

逆に、オンライン商談と親和性が高くなるのは、以下のような条件です。

 

・提供価値が統一しやすい商材

・プレ商談

・中間訪問

・カスタマーサクセスとしての訪問

・仲の良い顧客

・遠方の顧客

・低単価商材(SaaSなど)

 

提供価値を統一しやすい商材であれば、スペックやコンセプトで競合他社と勝負できるので、オンライン商談でも訴求しやすいです。また、フィールドセールスにパスする前にインサイドセールスが行うプレ商談や、顧客の担当者と、上長同席での訪問に向けた提案の方向性や提案資料の確認を行う中間訪問は、前項で紹介したようなオンライン商談でのクロージングが難しい商材であってもオンライン化しやすいです。

契約後の導入支援などを行うカスタマーサクセスもオンライン化しやすいフェーズです。遠方の顧客の場合も、「わざわざ来てもらうのは悪い」と感じているケースが多いため、オンライン化が適しています。逆に、オンライン商談中に「来て欲しい」と言われた場合は、「この商材は訪問しないと決めているんです」「この料金で提供できているのは、訪問していないからなんです」と簡潔・明確に伝えると納得してもらえます。
ただ、当社では顧客側の商談参加者人数が多く(10名以上など)、かつ、ほかの高額商材も導入を検討しているなど、複数の条件が組み合わさった場合は訪問することもあります。

 

 

 

オンラインセールスの商談の設計

ここからは、訪問営業をオンライン商談に切り替える際の、商談設計についてご紹介します。

 

商談プロセスを分解して、商談の回数と各商談のゴールを設定する

まずは、訪問営業での商談プロセスを分解してみましょう。たとえば、クラウドサーカスの場合、1件の内示(受注)が出るまでに、2.1件のキーマンOK・稟議OKが必要で、会社としての検討・上申OKが3.5件、担当者の検討OKが7件、初訪が10件です。※トッププレイヤーではなく、一般的な営業マンの数値

 

商談プロセスを分解して、商談の回数と各商談のゴールを設定する

 

次に、オンライン商談における商談回数と、それぞれの商談のゴールを考えます。以下の図は、クラウドサーカスの商談回数と商談のゴールです。

 

商談プロセスを分解して、商談の回数と各商談のゴールを設定する

 

ここで、オンライン商談ならではのポイントとして、1回の商談時間を決めておくことが大切です。訪問の場合、現場に1~2時間いることも少なくありませんが、オンライン商談の場合、お互いにモニター画面越しでヘッドフォンなどをつけながら対面していることから、集中力の限界は40~50分ほどです。
1回の商談は、40~50分に設定した方が良いでしょう。次のオンライン商談までに、前の商談結果をSFAなどに入力したり、次の商談の準備を行うためにもおすすめです。

 

 

クラウドサーカスでは初訪を重視

当社の場合、商談プロセスの中でも特に「初訪」を重視しています。初訪でいかに商材に価値を感じてもらうかで、今後、お互いに協力して会社に申請を上げていくか、上申のスキームを作っていくかが決まるのからです。そこで、「初訪」の流れを重視し、以下の3ステップで構築しました。

 

1.商談言語化 → 2.データ検証 → 3.本格展開

 

 

ステップ1. 商談言語化

まずは、現状の商談を言語化します。現場のトップセールスの実際の商談やロープレの録音データなどを文字起こししていくのがベストです。当社でも、この方法で言語化しました。言語化できたら、言語化した資料を使い、トップセールス本人にどこで「Yes」や信頼を取っているか、クロージングトークはどうしているのか、どんな資料を使って何の説明をしているのかを確認し、認識をすり合わせます。

ただ、これだけでは、会社として売って欲しい方針(例:商材の本質的な価値にメリットを感じてもらい契約してもう売り方)とトップセールスの売り方(例:とにかく売りやすい売り方)がズレている場合があるため、その部分は修正が必要になります。

フィールドセールスの商談の言語化

 

 

ステップ2. データ検証

ステップ1で完成した資料を使って、実際に特定の商談プロセス(フェーズ)を非訪問化し、データ検証を行います。具体的には、次の流れで検証します。

 

1.商談スクリプト提案の流れを作成 → 2.メンバーを選定し、特定の商談を非訪問化 → 3.受注率を算出

 

データ検証の結果、訪問営業が生み出す価値と遜色ないとわかれば、会社側にオンライン商談の継続・拡大を打診できますので、本格展開します。ちなみに当社の場合、設計フェーズで準備したものは、以下の六つです。

 

・商談に必要になる知識一覧(91項目) ※営業マンに必要な知識

・商談の流れとポイント、使う資料の一覧

・初回訪問資料とカンペ(質問の仕方、クロージングトークまで)

・ヒアリング項目のまとめ(商談メモ)

・上申メールのたたき(顧客に提供するもの)

・案件管理の手法

 

オンライン商談と訪問営業をデータでかっちり比較するためには、カンペの通りトークをガチガチに固める必要があります。データが取れた後は、各営業担当が一番受注しやすい方法でやれば良いでしょう。

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商談の流れを作る際の注意ポイント

商談の流れを作る際の注意ポイントを3つ(「お客様が聞きたい話は何か?」を考える、「1.不信→2.不要→3.不適→4.不急」を解消していく、絶対に取りたいYESを決める)ご紹介します。

 

「お客様が聞きたい話は何か?」を考える

オンラインに限った話ではありませんが、商談はお客様が聞きたい話を中心に進めるべきで、そのためには、リテラシーや検討レベルなど、条件のすり合わせが重要です。これをしていないと、お客様は延々と聞きたくない話をされてしまい、つらい商談になってしまいます。

 

 

「1.不信→2.不要→3.不適→4.不急」を解消していく

 

商談言語化

 

「不信・.不要・不適・不急」の解消は、訪問営業においても重要ですが、オンライン商談の場合はこの順番で、具体的に以下の材料を使って解消していくのが効果的です。

 

1. 不信払拭…自己紹介・自社紹介・実績や外部評価(専門性の高さを訴求)・事前準備の本気度(訪問営業で顧客に関して調べたノートを見せる時のように、オンライン商談ツールのメモ機能を使って事前ヒアリング内容などを共有する。

2. 不要払拭…リテラシー(ニーズ)確認・課題と理想の確認・解消される問題・解消した事例紹介

3. 不適払拭…機能紹介・コンセプト紹介・デモ・提案内容自体

4. 不急払拭…テストクロージング・決済フロー確認・障壁確認・スケジュールFIX

 

この順番からもわかるように、機能紹介・コンセプト紹介は、「不要」を払拭した後に行います。不要払拭の前に乱発しないことも大切です。

 

 

絶対に取りたいYESを決める

自社のソリューションと顧客の求めているものが合致してれば良いのですが、前提条件がズレていたり合致していない場合もあります。ズレているなら、無理に自社製品を営業せず他社製品を導入してもらうのが良いですが、自社商材の全体像が理解されていない状態なら、絶対に取るべきYESを取って次のフェーズに進めていくべきです。たとえば当社の場合、MAツール導入に関して「業務を自動化したい」という要望をよくいただきます。しかし、9割ぐらいの企業にとって自動化機能はほぼ不要だと考えています。なぜなら、自動化するほどのマーケティング体系をまだ持っていないからです。逆に、「商談の数を増やす」とか「商談の質を上げる」とか、手前にボトルネックがあることの方が多いです。「そちらを先に解消する方が重要ではないか?」というのが当社で絶対に取りたいYesです。

オンライン商談の事前準備中に、「この業界なら大抵、こういう悩みはこのように解消できる」ということがわかる場合も多いものですが、相手の話をしっかりヒアリングしないうちに提案してしまうのは愚策です。「診察における30秒ルール」というのがあり、コンサルタントやドクターは、話を聞く前から答えがわかっていても、まずは相手の話を聞いてあげてそれから診断します。その方が納得感が大きいからです。納得してもらうためにも、ヒアリングはしっかり行いましょう。当社で意識している会話の流れは、次の通りです。

 

1. 理想の状態の確認

2. 現状の把握(課題抽出)

3. 解消方法の相互認識(理想と課題を埋める)

4. 特定の機能やコンセプトで解消

 

 

オンライン商談ならではの注意事項

どんなに優秀な営業マンでもオンライン商談になるとつまずいてしまうポイントがあるので、ここで解消法とともにご紹介します。

 

話を聞いてもらえない

オンライン商談でも意識を向けて話を聞いてもらうためには、営業マンの専門性の高さをアピールし、「この人はこの分野に詳しそうな人だから話を聞いてみよう」と思わせたり、営業マンに共感してもらったりすることが重要です。そのためには、自己紹介にこだわりましょう。クラウドサーカスでは上長が自己紹介作成にもアドバイスしています。自己紹介には、必ず共感ポイント・すごいポイントを作りましょう。

 

 

一方的に話しすぎる

訪問営業だと、会話のキャッチボールができる営業マンでも、オンライン商談になると、一方的に話してしまうことが多いものです。オンライン商談では、インタラクティブさを意識し、「伝わっていますか?」「今のお話ってわかりました?」と細かく確認しながら商談を進めてください。
最初に「オンラインだと反応がわかりづらいので、できれば、相槌を強めに打ってください」とお願いしておくのも一つの方法です。

 

 

顔と名前を覚えてもらえない

訪問営業では、名刺交換ができなかったり、モニター画面越しに対面することになるため、お客様に営業マンの顔と名前を覚えてもらえない傾向があります。これを解消するためには、事前メール、事後メールを徹底することです。自己紹介資料を強化して、事前メール、事後メールにつけるのも良い方法です。

 

 

 

オンラインセールスを社内浸透させるための工夫

オンライン商談を実際に実施して、訪問営業と生み出す価値が同等であるというデータが取れれば、継続したり全社展開したりなど本格展開していくことになりますが、短期間で社内に浸透させるにはコツがあります。この章では、実際にクラウドサーカスで行って成功した施策をご紹介します。当社では、3つのフェーズで社内浸透施策を実施しました。

 

 

1. 導入初期

導入初期では、以下の3つの施策に取り組みました。

  • テスト利用
  • 社内勉強会(計3回)
  • スター社員をピックアップして共有

 

スター社員とは、こうした取り組みに前向きな社員のことです。スター社員を発見するために、商談を行う可能性のある全社員向けに勉強会を実施しました。オンライン商談システムのベンダーであるベルフェイス様に来社いただき、デモやTIPSの共有をしてもらいました。勉強会直後に好反応な社員に対し「実はあなたにやってもらいたい」と伝え、接続数にコミットさせて上長や経営層にも共有しました。こうしてスター社員へのリマインドの回数を増やすことで、「是が非でもオンライン商談を成功させなくては」とモチベーションが上がります。

成功ポイントとしては、経営層を勉強会に呼んだことです。高いレイヤーを本気にさせることで、「オンライン商談ってその後、どうなってるの?」と現場にも中間層にも聞いてもらう狙いが当たりました。また、受注情報の詳細(削減した訪問数、受注経緯など)を共有することで、全体の感度をアップさせることにもつながりました。

 

 

2. 導入中期

導入中期では、以下の3つの施策に取り組みました。

  • エース級社員の専任コンバート
  • スター社員のデ―タで実証
  • 新規事業の基本営業戦略へ

 

 

3. 直近

継続施策の肝は「啓蒙活動とアウトつぶし」です。熱意と論理で攻めることが重要です。

 

1.ミッションを伝え続ける

クラウドサーカスでは、以下のようなメッセージを何十回も伝えました。

 

・なぜやらなければならないか?→お客様のための時間を増やすため

・実現できると、どのようなメリットがあるか?→営業効率が上がる

・YOUメッセージ、Iメッセージ→君がやることに意味がある

 

 

2.アウトを論理的に潰す

ここまでにも、オンライン商談が組織に浸透しない障壁として、社内の営業部門の「現状維持バイアス」があることを何度かお伝えしましたが、以下の材料を使って論理的に潰していきましょう。

 

・同じ業界の他社(競合など)の成功事例

・異なる業界だが特性が似ている他社の成功事例(商材の価格帯、ターゲット、商品カテゴリなどが似ている他業界の成功事例)

・自社の成功事例

・自身の試してみた結果

 

ちなみに、当社の場合2018年4月から、訪問を一切しない営業部署を組織しています。材料は、他社データでも自社データでも構いませんので、オンライン商談で訪問と同等の価値を届けられるというデータで取れるまで実施することが大切で、その後は徹底的に取り組むのみです。立ち上げ時は、現状維持バイアスのかかっていない新入社員や産休明けの社員を中心にチームを構成しました。これからオンライン商談に取り組まれる企業様の場合も、構成メンバーは営業未経験者などの方が良いかもしれません。なお、本格展開後は、商談価値を徹底的に高めていきました。具体的には、以下の3点の精度を高めることを意識しました。

 

・利用する資料・画面共有

・デモの精度・タイミング

・トークと商談の流れ

 

 

 

商談以外で気を付けるべきポイント

オンライン商談の生産性を高めるためには、実は商談以外にも注意しなければならないポイントがあります。

 

1. 商談数を確保しないと生産性が上がらない

オンライン商談では、PDCAを上げるためにも、一定量の商談数が必要になります。
加えて、オンライン商談の価値を最大化するには、訪問するよりも対応可能数が多いことが重要です。このため、圧倒的な商談数を確保する必要があります。
当社では、MAツール(BowNow)の活用とインサイドセールスの立ち上げで商談創出を強化しました。

 

 

2. 追客や案件管理のキャパを超えてしまう

追客や案件管理のキャパを超えてしまう

オンライン商談の生産性を高めるためには、正確な案件読みと次回アクションの提示が必要ですが、商談数が増加し、案件量(商談数)が増えたことにより、追客や案件管理のキャパを超えてしまう可能性があります。解決策としては、「ツールの活用」がおすすめです。特におすすめしたいのがMAツールで、「商談数UP」と「取りこぼしの防止」を実現できます。商談数を増やすための施策と、増えた商談の取りこぼしを防ぐ施策を同時に回せるのがMAツールのメリットです。

 

・商談数→マーケ強化&MAツール、インサイドセールスの導入

・商談分析→SFA&商談録画

・商談読み→商談録画

・案件管理→SFA

・追客支援→MAツール

 

 

 

まとめ

クラウドサーカスでオンライン商談をスタートしたのが3年前のことです。試行錯誤しながら、冒頭でお伝えしたような成果がコンスタントに出せる組織に成長しました。これをお読みの方で、これからオンライン商談をスタートする方は、ノウハウを活用することでもっと効率よく短期間で、生産性の高いオンラインセールスができるようになるはずです。取り入れられる部分はぜひ真似て、オンライン商談を成功させてください。

当社に限らず、オンライン商談を切り開いてきた先人たちが、WebサイトやSNS、セミナーなどでノウハウを公開しています。せっかくですから、そうしたオンライン商談のTIPSを存分に享受して自社のセールスをオンライン化し、生産性を高めていただければと思います。

 

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監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。

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