無料のMAツールおすすめ3選!無料で使える機能一覧と特徴を解説
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、新規顧客の獲得や見込み顧客の育成をサポートするツールです。具体的には、問い合わせや展示会、セミナーで企業が獲得した見込み顧客を育成し、受注確度を高めた状態で営業部門に渡すまでの流れを自動化・仕組み化します。しかし、「新しいITツールの導入にはコストがかかる」「種類が多くて選べない」といった理由で、導入を迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、無料で使えるMAツールです。最近では、デジタル人材やマーケターが不足している企業でも導入しやすく、操作しやすいMAツールが増えいます。今回は、無料のMAツールの中でもおすすめの3つに絞り、選定のポイントから各ツールの特徴や機能まで、まとめてご紹介します。
無料で使えるMAツール『BowNow(バウナウ)』
MAツールに興味はあるけど費用をかけず、まずはミニマムスタートで試してみたいという方におすすめのMAツールです。また、無料プランにメール配信機能も搭載しており、MAツールを存分にお試しいただけます!
目次
無料のMAツールが求められる背景
近年多くの企業が導入しているMAツールですが、有料だけでなく無料で導入できるものも増えています。本章では、その背景を簡単に解説します。
①デジタルマーケティングのニーズの高まりと実体
デジタルマーケティングを重要視する企業は年々増えており、ITソリューションを提供するTIS株式会社が実施したアンケート調査によると、「自社にとってデジタルマーケティングは重要だと思いますか?」という問いに対し、約95%の国内BtoB企業が「デジタルマーケティングの重要性を感じる」と回答しています。
しかし、実際のところは、「現場の意識・理解が足りない」「何から手をつければいいかわからない」という理由から、デジタルマーケティングの重要性を認識していても、うまく導入に踏み切れない企業が多く存在します。
さらに国内企業の経営者・役員300名を対象にした「国内企業のデジタルマーケティングに関する実態調査」では、デジタルマーケティングの理解度について質問したところ、51.5%が「理解していない」と回答しています。このように、デジタルマーケティングに関心があっても、現場の意識や理解度といった「実態」に差分がある企業においては、無料のMAツールを導入しながら、自社の状態に合わせてデジタルマーケティングを推進していくことは、効果的な手法といえます。
出典:TIS株式会社
②導入費用の壁
もう1つは、導入費用の壁があげられます。以下は、MAツールを未導入である企業の担当者248名に対して、弊社が調査を行いわかったことです。「MAツールを導入しない理由」として、導入費用の高額さがあがっています。一般的に、MAツールの導入には多くの費用が発生します。そのため予算面がネックとなり、ツールの導入を見送るケースも少なくありません。
無料のMAツールであれば、「まずは試してみたい」「スモールスタートしたい」という方でも気軽にはじめられ、実装することで導入後をイメージしやすくなります。さらに成果へとつながれば、導入費用をかけてMAツールを導入することも検討しやすくなるため、企業からも求められています。
MAツールの無料お試し版を利用するメリット
MAツールの無料トライアルを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、そのメリットについて4つのポイントに分けてご説明します。
①本格的に導入する前に戦略を立てやすい
無料お試し版を利用することで、実際の運用や結果を確認しながら、MAツール導入の戦略や計画が立てられます。「本当に成果につながるのか」「自社製品に向いているのか」など導入前の不安はつきません。事前にツールを試すことで、どのように活用すれば成果が出せるのか、導入後の戦略イメージがつかみやすくなるでしょう。
②運用に必要な体制を整えられる
MAツールの運用体制やリソースを整えるためにも、無料トライアルは有効です。「どの程度デジタルに詳しい人材が必要か」など、人員の配置はツールにふれてみなければわかりません。ツールを実装することで、使用感や業務フローが確認でき、人員の選定やトレーニング計画がしやすくなるでしょう。
③各社MAツールの機能やUIの比較が可能
無料のお試し版を使用すれば、ツールの機能や使い勝手が評価しやすくなります。いまや多くのMAツールが登場しており、シンプルな操作性のツールや、マルチチャネルに対応しているツールなど、その機能もさまざまです。無料版を体験することで、他のMAツールと比較をすることができ、自社のニーズや施策に最適なツールが選定しやすくなります。
無料のMAツールを選ぶポイント
無料のMAツールを利用する際、確認しておきたいポイントがいくつかあります。ここでは、2つのポイントについて解説します。
①「BtoB」か「BtoC」どちらのビジネスに合っているものか確認する
まずMAツールを選ぶときに確認したいのが、「BtoBとBtoC、どちらのビジネスに向いているものなのか」ということ。MAツールには、「どちらかに特化したもの」と「両方に対応しているもの」があり、製品によって対象が異なります。自社のターゲットを明確にして、適したツールを選びましょう。
②利用したい機能が無料版にそろっているか
無料のお試しプランは、利用できる機能に制限があります。どのような機能が無料なのか、どのプランにすれば利用したい機能が使えるのか、事前に確認しておくことが大切です。高度な機能は、無料体験できない場合が多いですが、操作性はチェックできます。気になるツールは、積極的にトライしてみましょう。
▼BtoB向けMAツールで重要な機能
BtoBは、リード情報の中から確度の高い顧客を抽出して、ホットリードのリストを営業へ渡すことが目的です。BtoB向けMAツールでおさえたい機能は、以下のとおりになります。
機能 | 概要説明 |
---|---|
リード管理 | 基本情報や行動履歴など、ユーザーデータをもとに、提示した条件から顧客セグメントを作成してターゲットを絞り込む機能です。 |
個人ログ追跡 | ユーザーログの詳細を分析して、サイト訪問者が「どのコンテンツをどのくらい見ているのか」がわかります。ユーザーが、何に興味をもっているのか分析できる機能です。 |
法人ログ追跡 | サイトに訪問したunknownユーザーの企業情報を分析可能。どの企業がアクセスしているのかを把握して、効率的なアプローチにつなげます。 |
メール送信 | MAツールで管理しているリードにメールが送れる機能です。一斉送信はもちろん、特定の条件でグループ化して送信するなど、有効なメールマーケティングが実現します。 |
フォーム作成 | お問合せや資料ダウンロードなどのフォーム作成ができます。簡単操作で作成ができ、作成したフォームの情報はMAツールのデータベース上で管理可能です。 |
名刺情報のインポート | 獲得した名刺をデータ化し、検索や社内共有をしやすくします。MAツールで管理すれば、定期的なアプローチが効率化できます。 |
顧客のセグメンテーションリスト作成 | 顧客の企業名や役職、地域などで分類する「セグメンテーション」を行い、リスト化する機能です。訪問回数、流入経路などさまざまな条件で分類できます。 |
▼BtoC向けMAツールで重要な機能
BtoCは、顧客ごとのニーズや購入履歴に合わせた「One to Oneマーケティング」への対応が必要となります。そのため、メールやSNS配信など、マルチチャネルを支援してくれるような柔軟性のあるツールがおすすめです。
機能 | 概要説明 |
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メール配信 | 一斉メール配信や自動返信、顧客一人ひとりにあわせたパーソナライズドなメッセージング、A/Bテストなどを行います。 |
複数チャネル配信 | メール以外にも、LINEやSMS、アプリなど、複数のチャネルに配信できる機能です。 |
リアルタイムトラッキング | ユーザーの行動や反応を、リアルタイムに追跡・分析して即座に対応する機能です。 |
ユーザーログ管理 | ユーザーのWebサイト訪問履歴や行動にもとづいて、パーソナライズされたコンテンツ・体験を提供します。 |
ソーシャルメディア管理 | X(旧Twitter)やInstagramなど、ソーシャルメディアプラットフォームでの投稿、予約投稿、分析、コンテンツの共有などを行う機能です。 |
無料で使えるMAツール『BowNow(バウナウ)』
無料プランでは、以下のようなことができます。 ✔ Webサイトに訪問している企業がわかる ✔ Webサイトに訪問している個人がわかる ✔ メール(メルマガ)を配信できる✔ ABMテンプレートでアツい顧客がわかる
無料で使えるMAツール3選
ここからは、実際に無料で使えるMAツールを3つご紹介します。
BowNow(バウナウ)
BowNowは、現在14,000社以上が導入する国内シェアNo.1※のMAツールです。「シンプルな操作性と機能」を特徴としており、少人数のマーケティングチームや営業チームも運用しやすいMAツールとして多くの企業に導入されています。これまでの10,000社以上にMAを提供してきた経験・ノウハウをもとに、スコアリングやシナリオ設計といった複雑な設定を省略し、MAツールを導入できる「ABMテンプレート」という機能を搭載しています。
業務の負担にならずに使いはじめられるため、優先順位の高い「リストへのアプローチ業務」に集中して取り組むことができます。短期間での成果、中長期的な顧客育成のいずれにおいても最適なMAツールです。
※出典:株式会社DataSign「DataSign Webサービス調査レポート 2024.11」
無料プランでできること(一部抜粋)
機能 | 概要説明 |
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メール配信 | BowNowにインポートした登録した顧客メールアドレス宛に一斉メール配信ができます。 |
フォーム作成 | 見込み客の情報を取得するためのフォームを簡単に作成できます。Webサイトに埋め込むことも可能で、フォームに入力された情報は、BowNow内に自動でデータとして保存されます。 |
ABMテンプレート機能 | 中間CV(コンバージョン)の達成やアポ獲得といった各種ステータスの管理を、テンプレートを使って簡単に行うことができます。成約や商談の獲得確度の高い顧客を、可視化できる機能です。 |
IP(組織)行動解析 | 全15万件のIPリストから、自社サイトにアクセスした企業の名前を自動で表示します。 同じ会社から何人訪問しているのか、過去に接点のある企業が訪問してきているのか、といった詳細も把握できます。 |
リード(個人)行動解析 | ホットリードを抽出する際に、アクセスログや接触履歴はもちろん、アクセスしているページや回数など、条件を指定して当てはまるユーザーを検索し抽出できます。 |
グラフィカルレポート | リードの行動解析"で検索・抽出した条件と、アプローチ状況をあわせてグラフ化できます。マーケティング活動や営業活動で活用できるレポート機能です。 |
公式サイト:無料からはじめられるMAツール『BowNow』
関連記事:BowNowのフリープランでできること
HubSpot(ハブスポット)
HubSpotは、世界120か国以上で利用されているMAプラットフォームです。2005年にアメリカで開発され、マーケティング、セールス、CMSなどさまざまなツールと組み合わせられる統合型になっています。価値のあるコンテンツを提供し、顧客の自発的な行動につなげる「インバウンドマーケティング」を強化できるのが特徴です。無料プランでもフォーム作成、ウェブチャットなどが実装でき、有料プランも良心的な料金形態で導入しやすくなっています。
無料プランでできること(一部抜粋)
機能 | 概要説明 |
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メール配信 | メールの一括送信が可能。ドラッグ&ドロップで操作可能なエディターを活用して効果的なメールが作成できます。1か月あたりのメール送信件数は2,000件で、HubSpotロゴつきです。 |
フォーム作成 | 独立したポップアップフォームや、外部で作成したサイトへの埋め込みフォームなどが作成できる機能です。 |
タスクチケット管理 | チャットやメールで発生するタスクを担当者へ割り振り、追跡や優先順位の設定などを一元管理できます。 |
ミーティング設定 | ミーティング予約ができるページを作成して、Googleカレンダーなどと連携。リンクを共有して、ミーティングの日程調整ができます。最大1件の個人のミーティングリンクが可能で、HubSpotロゴを含みます。 |
ウェブチャット | Webサイト上でユーザーと1対1でチャットでき、知りたい情報を提供できます。メールアドレスを取得して返信することも可能です。HubSpotロゴつき。 |
広告管理 | サポート対象の広告アカウントとHubSpotアカウントと連携可能で、顧客創出に有効な広告を特定できます。接続できるアカウントは2つまで、上限金額制限があります。 |
HubSpot無料プラン発行:こちら
List Finder(リストファインダー)
List Finderは、「だれでも、無理なく、かんたんに」をテーマに、シンプルな機能と3万円台からはじめられる価格設定でMAツールを提供しています。導入後は、「キックオフミーティング」で活用体制や今後のスケジュールなどを決め、伴走支援してくれるので、サポート面も安心です。2023年からツールの効果を体感してもらうため、無料で使えるフリープランの提供をスタートしました。
無料プランでできること(一部抜粋)
機能 | 概要説明 |
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メール配信 | メールの一括送信が可能です。 |
アクセス企業解析 | Webサイトにアクセスしてきた企業の行動を可視化し把握できます。 |
リードのサイト来訪解析 | Webサイトにアクセスしてきたリードの行動を可視化し把握できます。 |
スコアリング設定 | リードの行動に合わせて、スコアをつけることができ、実施すべきアクションを管理することができます。 |
シナリオ設定 | メール配信など、見込み客のアクションに応じて、1to1のアクションを設計することができます。 |
List Finder無料プラン発行:こちら
無料で使えるMAツールの注意点
最後に、無料のMAツールを使う際の注意するポイントを2つご紹介します。
①制限による機能や容量の不足
有料プランと比べて、機能を制限しているプラン設計のため、メールの送信数や管理できるリード数に限りがある可能性があります。効果的にMAツールを活用したい場合は、無料プランで試してから、有料プランへの切替も視野に入れた中長期的な運用を検討しておきましょう。
②有人でのサポートを受けられない
基本的に無料お試し版では、サポートサイトに掲載されている操作マニュアルから、ツールの操作方法などを習得することができますが、基本的に有人でのサポートは受けられないことの方が多いです。また、海外に本拠地があるMAツールベンダーの場合は、日本語に対応している範囲が限られている場合もあります。導入時のレクチャーや、トラブル時の相談といった丁寧なサポートを受けたい場合は、無料プランではなく有料プランでの導入を検討されることをおすすめします。
無料のMAツールをまずはお試しで利用する
ここまで、無料で使えるMAツールについてご紹介してきました。本メディアを運用しているクラウドサーカス株式会社が提供する、『BowNow(バウナウ)』も無料ではじめることができるMAツールです。
初期設定や導入の手引きなど、スターターガイドもサイト上で公開していますので、「デジタルが苦手」という方でも安心してご利用いただけます。スモールスタートされたい方はぜひ気軽にふれてみてください。
無料で使えるMAツール『BowNow(バウナウ)』
無料プランでは、以下のようなことができます。 ✔ Webサイトに訪問している企業がわかる ✔ Webサイトに訪問している個人がわかる ✔ メール(メルマガ)を配信できる✔ ABMテンプレートでアツい顧客がわかる
監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子
新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。