メールマーケティングとは?基礎知識やメリット、実施方法5ステップから成功事例まで解説

メールマーケティングとは、見込み顧客や既存顧客に対してメールを配信し、継続的なコミュニケーションを通じて商談や購買行動を促すデジタルマーケティング手法です。
メールマガジンによる一斉配信だけでなく、顧客の状況や興味に合わせてメッセージを最適化し、効果測定と改善を繰り返すことで、顧客のエンゲージメントと成果の向上を目指します。
近年ではSNSなどの普及が進み、一部ではメールマーケティングは古いという声も聞かれます。しかし、メール利用者数は2020年代も一定水準を保っており、マーケティングにおいて見逃せない領域であることは間違いありません。
本記事では、コミュニケーション・ツールのひとつとして大きな役割を担うEメールを用いたメールマーケティングについて説明するとともに、なぜメールマーケティングが今もなお重要な施策であるかを、クラウドサーカス自社の配信データも交えてご説明します。
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目次
メールマーケティングとは?
メールマーケティングとは、メールを活用して見込み客を育成したり、既存顧客との信頼関係を強化するなど、最終的に商品やサービスの購入や利用といった目標を達成するために用いられるマーケティング手法です。メールマガジンによる情報提供だけでなく、顧客の状況や興味に合わせたメッセージを戦略的に配信し、効果測定と改善を繰り返すことで、顧客のエンゲージメントと成果の向上を目指します。
メールマーケティングの歴史は長く、メールがこの世に生み出されてきてから長く用いられてきました。まずは、メールマーケティングがどのように実施されてきたのか、歴史から振りかえってみましょう。
メールマーケティングの歴史
メールマーケティングを理解するにあたって、メールマーケティングがこれまで辿ってきた歴史を簡単にみていきましょう。
メールマーケティングは、1990年代後半に登場した「メール広告」によって始まります。その頃メールが一般的に利用されるようになって登場した「メール広告」は、その後マーケティングの一般的な手法としての「メールマガジン」へと進化します。そしてひとまずメルマガが登場すると、その発信力は徐々に大きくなっていったのです。
そして2010年になるとWebサイトやECサイト、SNSの企業アカウントを持つ企業が増加。メルマガは「Webサイト更新のプッシュ通知機能」及び、店舗などの「リアルとデジタルの複数メディアをつなぐ役割」へと変化していきました。
一方、BtoBの領域でも、顧客の情報収集行動は大きく変化しています。
CEB(Corporate Executive Board)社がGoogleと共同で実施した調査では、22の大手BtoB企業の顧客・決裁者1,500人以上を対象に調べた結果、営業担当者に直接コンタクトする前の段階で、購買の意思決定プロセスの57%がすでに完了していることが明らかになりました。顧客は自らインターネットで情報収集を行い、課題の解決策の検討からベンダー選定まで進めたうえで、営業へ接触するようになっているのです。こうした変化の中で、メールは営業に会う前の情報収集段階から顧客と継続的な接点を持てる手段として、BtoBでもあらためてその役割が見直されています。
なぜ今メールマーケティングが必要なのか?
SNSが主流になったと言われる現在でも、メールマーケティングが有効とされる理由は大きく3つあります。
メールマーケティングが有効とされる3つの理由
①BtoBの意思決定層に届くチャネルであること
BtoB商材の意思決定には、決裁者や管理職層が深く関わります。総務省が2025年6月に公表した「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、20代までは「メール利用時間」が「ソーシャルメディア利用時間」を上回り、30代でもほぼ同等という結果が出ています。BtoBの担当者や意思決定に関わることの多い30〜50代においても、メールは依然として重要なコミュニケーション手段です。幅広い年代へアプローチできる施策として、メールマーケティングは今も有効といえます。
②SNSに劣らない購買喚起力があること
メールは古い手法というイメージを持たれがちですが、購買行動への影響力は依然として大きいチャネルです。Cuenote社が2026年2月に実施した調査(全国20歳以上の男女975名対象)によると、「企業からの発信・投稿をきっかけに商品を購入したことがあるメディア」としてメルマガを挙げた割合は23%で、X(旧Twitter)やLINE、Instagramとほぼ同水準という結果が出ています。SNSが日常のコミュニケーション手段として浸透した現在でも、メールは購買を後押しするチャネルとして十分な効果を持っていることがわかります。
③低コストで継続的な接点を積み重ねられること
メールのもうひとつの強みは、事前に許可(オプトイン)を得たユーザーの受信箱に直接届く点です。SNSは投稿がアルゴリズムによって表示されるかどうかが左右されるのに対し、メールはフォロワーの反応や拡散に依存せず、狙った相手にピンポイントで確実にアプローチできます。
Sirius Decisionの調査によると、見込み客の75%は直近の購買検討に至らず、フォローをやめた見込み客の80%は2年以内に競合他社から購入すると言われています。またWACULの純粋想起調査では、問い合わせ先として比較検討される企業は平均2〜3社程度にとどまり、「第一想起」を獲得できた企業は55.3%(ソフトウェアの場合48.0%)の確率で契約に至るという結果が出ています。
検討期間の長いBtoB商材において、低コストで定期的な接点を持ち続けられるメールは、この「第一想起」を獲得するための手段として今も有効です。ターゲットに直接コンテンツを届けられることで、有益なマーケティング施策となるのです。
また施策を実行する側からしても、メールは日常的に使っているツールのため使い慣れないツールを利用するような他の施策と比べると施策実行のハードルが低いと言えます。
メールマーケティングが今もなお必要な理由には、他にもあります。以下でご紹介します。
メールマーケティングの市場は大幅拡大中
メールマーケティングは世界でも非常に有効なマーケティング手法として位置づけられています。
株式会社グローバルインフォメーション社の市場調査レポートによるとメールマーケティングソフトウェアの世界市場規模は、2028年までに22億米ドルに達すると言われております。
その背景として人工知能(AI)を活用したメール配信ツールが登場し、メールの作成や分析・評価までのスピードが大幅に向上した事により、細かい顧客セグメントを行なった複数のターゲティングメールを短時間で量産出来るようになったことが挙げられます。
またメールマーケティングは広告等のマーケティング手法とは異なり、低コストで施策を実行することが出来るため、費用対効果の高さも非常に注目されているポイントの一つとなります。
顧客と継続的にコミュニケーションを取れる
もうひとつ、メールマーケティングが必要な理由に、「顧客と継続的にコミュニケーションを取れる」という利点が挙げられます。顧客が商品・サービスを検討するには様々なフェーズがあるため、定期的なコミュニケーションを通して顧客の現在の検討段階を見極め、顧客に最適な情報を提供してアプローチしていくことが重要です。
メールを活用することで顧客との接点をもち続け、最適なタイミング・コンテンツを送ることによって次の検討段階へと背中を押すことができます。またそれによって検討を打ち切られたり、競合他社へ乗り換えたりするという可能性も低くなるでしょう。

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メールマーケティングのメリット・デメリット
前章ではメールマーケティングの重要性をお話してきましたが、どんな施策も万能なわけではありません。ここからはメールマーケティングのメリットとデメリットをご紹介します。
メールマーケティングのメリット
まずは、メールマーケティングのメリットから見ていきましょう。
①低予算で施策をスタートできる
メールマーケティングは、掲載するコンテンツを社内で内製化しやすい施策です。また、配信先のリストさえ手元にあればすぐに実施できる施策で、コストとしても配信ツールや効果測定を行う分析ツールの導入費用がかかるのみで、比較的低予算でスタートできるところが特徴です。
②高い効果が期待できる
低予算でスタートできて、高い効果が見込めるのがメールマーケティングの大きなメリットです。
メールマーケティングでは、過去に名刺交換をした相手や、あらかじめリードや顧客から「メールを受け取ってもよい」という承諾を得た相手にのみ配信します。そのため配信先は、もともと自社や商材に一定の関心を持つ人に絞られており、開封やリンククリック、コンバージョンといった成果につながりやすいのです。また、既述のとおり日常的にビジネスマンに利用されているのがメール施策の特徴でもあるため、通常の広告よりも高い反応率を獲得できます。
また、これまでメールマーケティングを行ったことがない企業であれば、これまで獲得してきた名刺リストにサービス紹介メールを送るだけで、自社を思い出してもらい、休眠顧客を掘り起こしたり、ニーズが顕在化している層をあぶり出したりすることができます。そのため、メールマーケティング未経験の企業が取り組んだ場合でも、短期的に成果を出しやすいのが特徴です。
メールマーケティングのデメリット
一方、メールマーケティングにもデメリットは存在します。
①中長期的に運用しないと効果が出にくい
メールマーケティングでは、メール送信の回数を重ねながらリードや顧客との関係性を構築していくため、中長期的に運用しないと効果が出にくいという特性があります。
メールマーケティング未経験の企業が始めた場合、最初の数回は大きな成果を得やすいものの、3〜4回目以降になると、すでに顕在化していた層へのアプローチは一巡してしまいます。それ以降は、中長期的な育成を前提とした関係構築のフェーズに入っていきます。有益な情報発信を回数を重ねながら行い、見込み顧客との関係を築いていく必要があるため、メールマーケティングは中長期的に運用して初めて効果が出てくる施策だといえます。
メールを送ること自体が目的化し、低品質な情報提供が続いてしまうと、顧客は離れていき、配信停止も増えてしまいます。
「いつ、どんなメールを、だれに送るのか」「どんな頻度で、何を送るのか」「そのコンテンツをだれが作るのか」などなど、メールマーケティングを開始するには設計すべきことがたくさんあります。そのため、中長期的に運用できる体制を立てて取り組む必要があります。
関連記事:メールでナーチャリングする方法とは?
②コンテンツ制作に手間ひまがかかる
メールマーケティングでは、コンテンツ制作に一定の工数がかかります。
配信や効果測定はデジタルツールを活用して自動化できますが、質の高い情報を届け続けることが成果に直結するため、メール文面はもちろん、配信の中で紹介する記事やホワイトペーパー、セミナーコンテンツなどにも、ある程度のクオリティが求められるためです。送付内容のクオリティが低ければ購読解除につながってしまうため、コンテンツ制作には相応の人的工数がかかっていました。
ただし、近年は生成AIの活用によってコンテンツ制作の負荷が軽減されつつあります。すでにWeb上に掲載されているコンテンツを配信するなど、工夫次第で工数の軽減は可能ですが、ある程度型ができるまでは一定の工数は覚悟しておく必要があります。
メールマーケティングの種類5つ
ここで改めてメールマーケティングの種類を整理してご紹介いたします。
①メール広告
メール広告とは、電子メールで送信される広告の種類で、メールマガジンの一部(ヘッダやフッタなど)に掲載されるタイプと、メール一通が丸ごと広告の二タイプがあります。
例えば、イプロスのようなBtoB向け会員制プラットフォームでは、会員向けメルマガの中段に広告を掲載するタイプや、1社を独占的に紹介するメール丸ごと型のメニューが提供されています。
メール広告は、見込み顧客に直接アプローチできるうえ、Webサイトの広告枠に表示されるバナー広告のように限られたスペースの画像1枚で勝負する形式と比べて、文章もおりまぜ商品やサービスの魅力を詳しく伝えられる点がメリットです。また、メールボックスに残り続けるため、その場で読まれなくても後から見返してもらえる可能性があり、開封率やクリック率で効果測定もしやすい施策といえます。一方で、配信内容や頻度によってはスパムメールとみなされて届かない可能性があることや、メールソフトや受信環境によっては画像がブロックされたり表示が崩れたりする可能性がある点はデメリットです。
②メールマガジン
事前に許可してもらったユーザーに自社のメルマガを配信し、定期的に情報を届ける手法です。同一コンテンツを登録ユーザーへ一斉に配信するため、どのユーザーにとっても有益になる情報を厳選して掲載する必要があります。たとえば、新製品情報やキャンペーン情報、お知らせといった内容が向いています。
どうしても画一的な内容になってしまうため、メルマガから直接のお問い合わせにつなげるのは難しい傾向があり、集客やコンバージョンよりもエンゲージメントの強化を目的とした運用が良いでしょう。
③ステップメール
各ユーザーの検討度合いやアクションに合わせ、あらかじめ準備しておいたメールを設定スケジュール通りに自動配信するのがステップメールです。
たとえば、自社サイトに掲載しておいたカタログをダウンロードしてくれたユーザーへ、さらなるアクションを促すために、「ダウンロードのお礼メール→自社製品の導入事例→キャンペーン案内」といった流れで段階的に関心の度合いを高めていき、最終的にはお問い合わせや購入などを目指します。ターゲット層のペルソナとカスタマージャーニーを作成し、検討フェーズに合わせたメールを届けます。
④セグメント(ターゲティング)メール
リード(見込客)を条件ごとにセグメント分けし、それぞれのセグメントに必要とされる情報を届けるのがセグメントメールで、ターゲティングメールともよばれます。
セグメントの方法としては、ユーザーの所属企業の業種や規模、ユーザーの性別や年齢層といった属性と、Webサイトの特定のページを閲覧した履歴を持っていたり、ホワイトペーパーをダウンロードしたことがあるなどの条件を組み合わせるものがあります。
複数のメールコンテンツを用意しておき、各セグメントで必要なメールのみを送信する手法が楽です。配信する順番を決めれば、ステップメールとも組み合わせられます。配信ユーザーを絞って、的確な情報を届けられることから、開封率やクリック率は高い傾向があります。
⑤休眠発掘メール
一定期間、動きのない休眠顧客や休眠リードに対し、アクションを促すメールを届けるのが休眠発掘メールです。それまで送信しているメールに対して反応がないために休眠しているので、それまでとは違ったタイトルや内容を意識してコンテンツを作成する必要があります。休眠発掘メールによりアクションがあれば、その後はステップメールやセグメントメールを送信して商談や問い合わせにつなげていきます。
クラウドサーカス自社実績:1通のメールから13件受注した休眠発掘の事例
休眠発掘メールがどれほどの成果を生むのか、クラウドサーカス自社の配信実績をもとにご紹介します。こちらのメールは弊社執行役員の橋口が過去に作成したメールの配信結果となります。対象は「1年以上前に接点があった展示会リスト」26,000件。件名を15文字以内に収め、送信元を個人名にし、本文中のリンクをファーストビューに文字埋め込みで配置するというシンプルな工夫のみで配信したところ、以下の成果につながりました。
| 配信母数 | 26,000件(うち配信可能数15,000件・配信可能率57.7%) |
|---|---|
| 開封率/クリック率 | 開封率:34.0%/クリック率:8.7%(配信可能数に対する割合) |
| クリック者からの反応 | 返信率:17.7%/アポ率:4.6% |
| 最終受注数 | 13件(クリック数に対する受注率21.6%) |
具体的なメール本文の内容が気になる方は、こちらの資料に掲載しておりますのでダウンロード頂きぜひご活用くださいませ。⇒ 【公式】https://bow-now.jp/にアクセスしてPDFを無料ダウンロード

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メールマーケティングの実施方法と手順
メールマーケティングを実施するには、具体的にどのような手順で進めると良いのでしょうか?詳しくみていきましょう。手法によって、使用するツールや細かなフローは異なりますが、大筋の流れはほとんど同じで、大きく5つのステップがあります。
①目標設定
目標設定では、メールマーケティングで解決したい課題や本来の目的を洗い出し、それを基に具体的な目標を設定します。例えば、「メールでの問い合わせを月○件に増やす」など最終目標となるKGIを具体的に設定し、それを達成するためのKPI(メール開封率や到達率、CTRなど)を設定します。
参考として、クラウドサーカス自社の「検討促進メール」における標準的な成果の目安は以下の通りです。
検討促進メールのファネル目安(クラウドサーカス調べ)
| 配信 | 500件 |
|---|---|
| 開封 | 75件(開封率15%) |
| クリック | 15件(開封数に対するクリック率20%) |
| アポ | 1〜2件(クリック数に対するアポ率10%) |
②メールアドレス獲得、配信リストの作成
アンケートや資料ダウンロード、名刺交換やメールマガジンへの登録促進などを行い、ユーザーのメールアドレスを獲得したら、メールの送付先となる配信リストを作成します。
ユーザーが多いほど属性を振り分けやすくなり、精度の高いマーケティングが実施できるため、配信先を増やすための努力を怠らないようにしましょう。
③メール作成
ユーザーにとって需要の高いコンテンツや情報をメールで届けられるように、どのユーザーにどんな内容のメールを配信するのかを考えて、メールを作成します。
本格的に作成するのであれば、カスタマージャーニーやペルソナを設定して作業を進めると良いでしょう。ユーザーを育成し、次のフェーズへと導ける内容かどうかが鍵となります。
④メール配信
メールが作成できたら、いよいよユーザーへ配信します。大量のメールを扱うメールマーケティングの場合は、様々な機能を搭載したMAツールを活用すると良いでしょう。
工数やミスが減るほか、導入することでより効率の良いマーケティング活動を実現してくれます。
配信のタイミングも成果を左右する重要な要素です。クラウドサーカスが2018年3月〜2023年9月の4,237件のメルマガ配信データを分析したところ、以下の傾向がわかりました。
おすすめの配信タイミング・件名(クラウドサーカス調べ・4,237件のメルマガ配信データより)
| 配信時間 | お昼休み直前の11:30〜12:00が最も開封・クリックされやすい |
|---|---|
| 配信曜日 | 火・水・木曜日が高反応(開封率が最も高いのは木曜日、クリック率が最も高いのは火曜日) |
| 件名の文字数 | 30文字以内(40文字を超えると開封率が低下する傾向) |
| 件名への姓の差し込み | あり:クリック率32.5%/なし:クリック率25.8%(約7ポイントの差) |
⑤効果測定および検証、改善
メールを配信した後は、ツールに備わっている分析機能を活用して、必ず効果測定を行いましょう。最初に設定した目標の達成率の確認や、配信数の減数などのデータ分析を通して、改善点を見つけていきます。
効果測定・検証・改善が終わったら、最初の「目標設定」へ戻り、この流れを繰り返します。目標設定・配信・改善を繰り返すことで、より効率の良いメールマーケティングが実現できるでしょう。
さて、メールマーケティングの実施手順がわかったところで、まず何から始めたらいいでしょうか?以下でご紹介します。
まず取り組むべきマーケティング施策
まず最初に取り組むべきなのは、過去に集めた名刺に対してメールを送信し、見込みのある顧客に対してアプローチを行っていくことです。いざマーケティングを実施するとなると身構えてしまうかもしれませんが、とにかく実践あるのみです。
まずは今手元にある名刺リストにメールを送信することから始めましょう。そこから成功体験を重ねながら、自ずから徐々にメールマーケティングのレベルが上がっていくはずです。
メールマーケティングのよくある失敗例
メールマーケティングについて理解が深まってきたところで、良くある失敗例についてお話しします。同じような過ちを犯さぬようにしっかりとチェックしておきましょう。
失敗例1:目標を定めずにとりあえずメールマーケティングに取り掛かる
ただ単にメールを送るだけでは、メールから商談を創出したり売上を伸ばすことは難しい為、目的・目標を定めた上で顧客にどんな行動を取って欲しいかを決めてから、メール施策に取り組むことをお勧めします。
失敗例2:開封率を目的にする
開封率や到達率はメールマーケティングにおいて非常に重要な指標ではあるものの、あくまで目標を達成するための中間指標に過ぎません。メールマーケティングの目的はメールを読んでもらうことではなく、メールを読んでもらい、自社やサービスのことを知ってもらったその先に、お客様にどんな行動を促したいのか、最終的に達成したい目標は何かを意識して、指標を追う必要があります。
正しいKGIとKPIの設定をするために
メールマーケティングでは、KGIとして「売り上げや商談数」といった最終的に達成したい目標を設定し、KPIとしては「KGIを達成するための指標(メール到達率・開封率・クリック率など)」を具体的に設定します。
しかし、あくまでもKPIは目標設定であり、「売り上げを伸ばすという目的を見失わない」ように注意してください。KPIにとらわれすぎると、本来一番の目的である「売り上げ」を疎かにしてしまうことがあります。マーケティング活動において売り上げが最終目的であることを忘れずに取り組みましょう。
効果測定数値の目標値
効果測定数値の目標値の設定は悩まれる方も多いはずですので、クラウドサーカスが実際に配信した4,237件のメルマガ配信データをもとにした目安を以下にまとめました。
メールマーケティングの5指標・目安(クラウドサーカス調べ)
| 不達率 | 5%以下 |
|---|---|
| 開封率 | 15%以上 |
| クリック率(CTR) | 1.5%以上 |
| コンバージョン率(CVR) | 1〜5% |
| 解除率(オプトアウト率) | 0.5%以下・最低週1回配信 |
メールマーケティングのポイント
メール作成における型
メールを作成の基本の型として、以下の3つのポイントを意識しましょう。1つは「件名」にこだわることです。個性が少ないメールの件名は埋もれてしまうため、独自性や具体性を意識しましょう。
2つ目のポイントは、「ファーストビュー」にこだわるということです。メールを読まれる時間は平均して7〜10秒程度と短いため、メールの前半にリンクを設置するなど工夫をしてクリックを促しましょう。
3つ目のポイントは、「メッセージを1つ」にするということです。要点を絞ってシンプルな構成のメールにすることで、読んでもらえる可能性は高くなります。
メール本文作成ステップ
次にメールの本文を作成する際のステップをご紹介します。メールの例も載せていますので参考にしてみてください。
ヘッドコピーの作成
ヘッドコピーは、メール本文のつかみとなる部分です。ターゲットを明示した上で、つい反応してしまうようなワードや商品の特徴的な売りとなるワードを提示しましょう。
ボディコピーの作成
ボディコピーとは、メールのメイン本文となる部分を指します。ここでは問題を解決するメリットや、効果実績などを提示しましょう。
クロージングコピーの作成
クロージングコピーは、メールの受信者に行動を促す部分を指します。ここでは商品のお問い合わせなどを促す特典、キャンペーンなどを提示しましょう。
最初にメールを送るときに意識する「4つの不」
型を理解できたところで、いよいよメールを作成していきますが、ここでは初めてメールを作成する際に、さらに気をつけるべき「4つの不」という概念についてご紹介します。
「4つの不」とは
「4つの不」とは、「不信/不要/不敵/不急」という4つの言葉を指し、メールマーケティングにおいて重要な概念とされています。「不信=信用できない」「不要=必要ない」「不敵=他社のものでよい」「不急=今じゃない」ということをそれぞれ意味しています。顧客がこの状態にあるのを、「メールを送ることによって解消しよう」というのがメールマーケティングにおける「4つの不」の考え方です。
「4つの不」で最初に意識するのは「不要」
過去に集めた名刺に対してメールを送信するということは先述しましたが、その際にまず意識すべきなのは「4つの不」の中の「不要」です。過去集めた名刺から商談を創出する際には、製品・サービスの重要性を説いて、顧客の「不要=必要ない」という状態を払拭するようなメールを作成しましょう。
ちなみにその他の「不信/不敵/不急」は、即効性が低い点や、失注、ペンディング案件に送信することが多いなどの理由から、最初のメールでは意識しなくても大丈夫です。
「不要」を払拭するメールの作成のステップ
「不要」を払拭するメールを作成するには、3つのステップがあります。まず自社製品、サービスの強み・特徴を書き出してみましょう。できるだけ具体的に書いてみてください。
次に、顧客のもつ課題を書き出します。もし思ったように出ない場合は営業担当者にヒアリングしてみてもいいかもしれません。最後に自社の製品、サービスで課題をどのように解消できるかを証明します。課題は1つだけでなく2〜3つの課題を掛け合わせると良いでしょう。

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メールマーケティングに必要な配信ツール
メールマーケティングを行う際、配信先が極端に少ない場合を除き、手動では効率が上がりません。配信スケジュール通りに配信したり、配信後の到達率や開封率といった効果測定を大量の送信先に対して行い、結果をスピーディかつ正確に集計するには、メールマーケティングに特化した機能を持つツールが有用です。
①メール配信ツール
登録したリードや顧客へ一斉にメール配信を行える「メール配信ツール」を使うと、登録したメールの内容で設定した日時に自動的にメールを送信することができます。
メール配信ツールには、配信先リストの管理やHTMLメールの作成、宛先名の差し込み機能などがあります。また、先に紹介した「ステップメール」を設定したシナリオに合わせて配信してくれる機能を有したツールもあります。ただ、ツールによっては配信そのものはできても、配信後の結果について効果測定が行えないツールもあるため、慎重に選定した方が良いでしょう。
②MAツール
「MAツール」にもメール配信機能が付いており、これを活用してメールマーケティングが行えます。HTMLメールの作成、ステップメール配信のほか、条件で分けたセグメントごとに異なる内容のメール配信を行う「セグメントメール」配信が行えたり、最新のリード情報を参照して登録リードのステータスごとにメール配信を行うことなどが可能です。
MAツールを活用すると、Webサイトの閲覧ログなどと連携できるため、よりリード一人ひとりの動向が視覚化されます。このため、リードの興味関心の方向性や度合いを把握することができます。
メールマーケティングの成功事例
当社の導入事例から、メールマーケティングの成功事例を4つご紹介いたします。どれもメールを活用して商談づくりなどの成果につなげたものになりますので、ぜひ施策の参考にしてください。
メール配信が資料ダウンロード・セミナー申し込みにつながっている(株式会社JSH)
株式会社JSHでは、「障がい者雇用支援」と「旅行・地方創生」を手がけています。営業施策の効果測定が行えていないという課題をかかえる同社では、MAツールを導入して人的リソースをかけずに課題解決する方針を取りました。
具体的には、リードへのメール配信を開始。メール経由での資料ダウンロード数が月10~20件、セミナー申し込み数が月5~10件という成果を出しました。
MAを活用してメールナーチャリングから商談化を実現(竹内金属箔粉工業)
竹内金属箔粉工業は、各種金属箔、精密金属加工品の製造・販売、金属材料および金属粉の販売を手がける製造業を営んでいます。同社では、Webサイトのリニューアルを機に、MAツールを導入し、Webサイトに掲載したホワイトペーパーのダウンロードユーザーに対してメールナーチャリングを行いました。
その結果、メールナーチャリングからの商談化に成功。また、ホワイトペーパーの掲載告知をメールで行ったところ、ダウンロード数が一気に伸びました。
メルマガ開封率50%超!メルマガ経由の問い合わせも(大昭和紙工産業株式会社)
大昭和紙工産業は、紙袋や紙加工品の製造および加工を手がける企業です。問い合わせ数が少なく、ナーチャリングや営業のフォローができていないなど、インバウンドのマーケティングがうまくいっていないという課題を抱えていた同社では、MAツール「BowNow」の導入を機に、展示会の開催告知メールやお礼メールのほか、キャンペーン案内やサービス紹介、ノウハウ紹介を載せたメールマガジンの配信をスタートしました。
その結果、メルマガの開封率は50%を超え、メルマガ経由の問い合わせも入るようになりました。
メルマガ配信でリードを獲得。新しいビジネススタイルを構築して受注がアップ(株式会社エルブレイン様)
株式会社エルブレインは、家具、建築建材、照明などの輸入販売および空間プロデュース、新築・改築コンサルティングを行っている企業です。かつて新規顧客の獲得は、展示会が中心でした。ホテル、レストラン、結婚式場などに特化した展示会に出展して、対面で話をしていくという営業スタイルです。自社のWebサイトからの問い合わせは多くはありませんでしたが、ここ数年で成約率が下がり、新規の顧客もあまり獲得できなくなっていました。今までのやり方ではなく、何か新しい施策を始めなければと思っていたところで「BowNow」を導入いただきました。
その結果、潜在顧客へのメールを送付しアプローチすることで、商談を創出できているそうです。
メールマーケティングは今でも有効な施策
古くて新しいコミュニケーションツールであるメール。MAツールなどを導入して効果測定を行えば、メールマーケティングが高い効果を出していることが実感できるでしょう。
上でもお伝えしたように、メールマーケティングで効果を出すには中長期的な運用が必要となります。ぜひ、担当者を立てて腰を据えてじっくり取り組んでみてください。
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以下のステップに沿ってフォーム入力することで、資料ダウンロードいただけます。
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監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。










クラウドサーカス社
執行役員
休眠しかけた名刺リストほど、1to1に近づけたメールで動きが出ます。この配信では、件名15文字以内・送信元は個人名・リンクは文章に埋め込んでファーストビューに配置、という4点だけを徹底しました。ポイントは「会社が売り込む」体裁ではなく「担当者個人が声をかける」体裁に寄せることです。頻度は多くても3ヶ月に1回程度に抑え、営業色を薄めるのがコツです。