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インサイドセールスのKPIとは?代表的なKPIと設定手順解説

2026/06/30 (公開:2024/03/25)
インサイドセールスのKPIとは?代表的なKPIと設定手順解説

これからインサイドセールスを始めるとき、最初に迷うのが「どんなインサイドセールスのKPIを設定すればいいのか」という点ではないでしょうか。KPIは営業活動の進捗を定量的に管理し、商談化や受注へ着実につなげるために欠かせない指標です。

本記事ではまず、インサイドセールスの代表的なKPI一覧を結論として提示し、そのうえでSDR・BDR別の考え方、KGIから逆算する設定手順、目安となるベンチマーク数値、運用・改善のポイントまでを、クラウドサーカスの架電支援データという一次情報を交えて解説します。インサイドセールスのKPI設計を成果につなげたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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インサイドセールスの代表的なKPI一覧【指標表つき】

インサイドセールスで設定すべき代表的なKPIは、行動指標・経過指標・成果指標の3つに整理できます。アプローチの量を測る行動指標から、最終的な売上貢献を測る成果指標まで、工程ごとに追うべきインサイドセールスのKPIは異なります。まずは全体像を一覧で確認しましょう。

分類 代表的なインサイドセールスのKPI 何を測る指標か
行動指標 架電数/メール送信数 アプローチの量
経過指標 コネクト数・コネクト率/有効会話数 接触の成否とアプローチの質
成果指標 商談獲得数・商談化率 商談を創出する力
成果指標 有効商談数・有効商談率 創出した商談の質
成果指標 受注貢献数・受注貢献額 売上への貢献度
インサイドセールスの代表的なKPI

架電数・メール送信数(行動指標)

架電数・メール送信数は、インサイドセールスのアプローチ量を測る行動指標です。架電数は顧客へ電話をかけた数、メール送信数はメールでアプローチした数を指します。

特に立ち上げ期は、チームや個人の実態を把握するために行動量のKPIが役立ちます。ただし行動量だけを追うと「とにかく架電する」状態に陥りやすいため、あくまで参考値として扱うのが基本です。


コネクト数・コネクト率/有効会話数(経過指標)

コネクト数・コネクト率と有効会話数は、アプローチの質を測る経過指標です。コネクト率は担当者と話せた回数を架電数で割った割合、有効会話数は課題や興味をヒアリングできた会話の数を指します。

これらの指標を見ることで、ターゲットや架電タイミングが適切かを判断できます。


商談獲得数・商談化率(成果指標)

商談獲得数・商談化率は、インサイドセールスが商談を創出する力を測る成果指標です。商談化率は、対応済みリード(連絡が取れて見込み顧客になりそうだと判別できたリード)のうち、商談化に至った割合で算出します。

多くの企業がインサイドセールスの主要KPIに据える指標であり、リードのチャネルによって水準が大きく変わる点に注意が必要です。


有効商談数・有効商談率(成果指標)

有効商談数・有効商談率は、創出した商談の質を測る成果指標です。有効商談とは、フィールドセールスが「受注につながる見込みがある」と認めた商談を指します。

商談化数だけを追うと無効な商談が増えるおそれがあるため、有効商談をインサイドセールスのKPIに加えることで、受注につながる商談に集中できます。


受注貢献数・受注貢献額(成果指標)

受注貢献数・受注貢献額は、インサイドセールスが売上にどれだけ貢献したかを測る成果指標です。インサイドセールスが獲得した商談から生まれた受注の件数と金額を指します。

売上への貢献が見えにくいインサイドセールスにとって、受注貢献をKPIに置くことで、活動の価値を社内に示しやすくなります。

橋口 浩暉

橋口 浩暉
クラウドサーカス社
執行役員

KPIは、他社が使っている指標をそのまま持ち込んでもうまく機能しません。商材やターゲット、組織の成熟度によって、追うべきインサイドセールスのKPIは変わるからです。
他社の例はあくまで参考とし、「自社が何を達成している状態を目指すのか」から逆算して設計することをおすすめします。


インサイドセールスでKPIを設定する3つの目的・メリット

インサイドセールスでKPIを設定する目的は、データに基づいて営業活動を改善できるようにするためです。KPIがないと感覚的な判断に頼ってしまい、本質的な改善につながりません。代表的なメリットは、次の3つです。


①ボトルネックになっている工程を特定できる

各工程のKPIを並べると、受注までのどこが成果を妨げているかを特定できます。たとえば、商談獲得率や有効商談率は高いのにコネクト率だけが低い場合、架電するタイミングやリストに課題があると判断できます。

目標値と実数の差分を見ることで、改善すべきポイントが明確になります。


②データに基づいたリソース管理ができる

KPIを起点にすると、リソースが不足している工程を数値で把握できます。架電数は目標を達成しているのに商談獲得数が足りない場合、架電の「量」ではなく「質」やトーク内容に原因がある可能性が高いと判断できます。

過剰な架電で疲弊するといった無駄を防げるのも、インサイドセールスのKPIを設定するメリットです。


③メンバーの評価・育成につながる

KPIはメンバーの強み・弱みを可視化し、評価と育成に役立ちます。メールでは成果を出せるが架電が苦手といった傾向が数値から見えるため、伸ばすべきスキルや補うべきスキルを具体的に指導できます。

インサイドセールスのKPIを個人単位でも追うことで、組織全体のパフォーマンス向上につながります。

関連記事:インサイドセールスの役割とは|導入メリットや成功事例3選まで徹底解説


SDR・BDRで異なるインサイドセールスのKPI設計

インサイドセールスのKPIは、SDR(反響型)とBDR(新規開拓型)で重視すべき指標が異なります。担当する顧客やアプローチ方法が違うため、同じKPIを当てはめてもうまく機能しません。


SDR(反響型)のKPI

SDRのインサイドセールスKPIは、商談化数・有効商談数を主要指標に置くのが一般的です。SDRは問い合わせや資料請求など、インバウンドで獲得したリードにアプローチします。

すでに一定の接点があるため、フォローアップ数を行動指標、コネクト率・有効会話数を経過指標とし、商談化数や有効商談数を成果指標として追います。


BDR(新規開拓型)のKPI

BDRのインサイドセールスKPIは、ターゲットリストの精度と商談化数を重視します。BDRはリードがない状態から、大手企業の決裁者などターゲットを特定してアプローチします。

接続率は時間帯によって大きく変わり、商談化まで長期間かかるため、短期の行動量で評価せず、中長期で成果を見るインサイドセールスのKPI設計が必要です。

関連記事:インサイドセールスとは?役割や種類、立ち上げ手順と成功事例を解説

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インサイドセールスのKPIを設定する手順【KGIから逆算】

インサイドセールスのKPIは、最終目標であるKGIから逆算して設定するのが基本です。KGI(重要目標達成指標)を達成するための中間指標がKPI、KPIを具体的な行動量に落とした指標がKDIです。次の3ステップで設定します。

インサイドセールスの目標設定の手順

STEP1.隣接部門とKPIの定義・条件を合意する

最初に、隣接部門とインサイドセールスのKPIの定義・条件を合意します。インサイドセールスはマーケティングやフィールドセールスと連携するため、有効リードや有効商談の定義がずれていると、組織全体のKPIがかみ合いません。

フィールドセールスとは有効商談の条件を、マーケティングとは有効リードの条件を、先にすり合わせておきましょう。


STEP2.KGIから逆算して成果目標を設定する

次に、会社のKGIから逆算してインサイドセールスの成果目標を設定します。たとえば月間の受注金額1,000万円、顧客単価100万円なら必要な受注は10件です。過去の受注率が25%なら、必要な商談数は10件÷25%で40件と算出できます。

希望的な数値ではなく、実績をもとに設定することが、無理のないインサイドセールスのKPI設計のポイントです。

KPIツリーの組み立て例

STEP3.成果目標から経過指標・行動指標に分解する

最後に、成果目標から逆算して経過指標と行動指標に分解します。必要な商談数から、商談化率・コネクト率をもとに必要な架電数を割り出していきます。

ただし行動指標を過度に重くするとメンバーが疲弊するため、経過指標・行動指標はマネジメントの参考値と位置づけるのが、機能するインサイドセールスのKPI運用です。

関連記事:インサイドセールスとは?役割や種類、立ち上げ手順と成功事例を解説

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インサイドセールスのKPIの目安となるベンチマーク数値

インサイドセールスのKPIの目安は、リードのチャネルや架電体制によって大きく変わります。まずは一般的なチャネル別の商談化率の目安を押さえましょう。

リードのチャネル 商談化率の目安
サービス紹介資料の請求 25〜40%
セミナー 5〜15%
展示会 5〜10%
外部メディア 1〜5%

一方で、同じリードでも架電の「スピード」と「体制」によって、インサイドセールスのKPIは大きく変わります。以下は、クラウドサーカスのインサイドセールスBPO支援および2024年度の架電データから得られた一次情報です。


即時架電の有無によるアポ率の違い(自社架電データ)

架電のタイミング サービス紹介資料請求からのアポ率
即日架電(5分以内)を徹底 41%
一般的なBtoB企業の平均 20%

架電を担う体制によるコネクト率・アポ率の違い(自社架電データ)

インサイドセールスのKPI 営業が兼任した場合 アプローチ専任を置いた場合
コネクト率 24.7% 46.6%
アポ率 9.5% 20.7%
アポ数(100アクションあたり) 2.3件 9.6件
橋口 浩暉

橋口 浩暉
クラウドサーカス社
執行役員

反響への架電は、スピードが成果を大きく左右します。問い合わせや資料ダウンロードの直後は見込み度が最も高く、ヒアリング情報も取りやすいタイミングです。
当社の支援データでも、5分以内の即時架電を徹底することでアポ獲得率は約2倍に高まりました。コネクト率やアポ率といったインサイドセールスのKPIを改善したいなら、まず架電スピードの見直しが近道です。

関連記事:MAツール運用時のKPI・KGI


設定したインサイドセールスのKPIを改善する運用のポイント

インサイドセールスのKPIは、設定して終わりではなく、運用しながら改善し続けることで成果につながります。ここでは、KPIを「使える状態」にするための運用ポイントを解説します。


KPIはダッシュボードで可視化する

インサイドセールスのKPIは、ダッシュボードでリアルタイムに可視化しましょう。数値が即座に見える状態にしておくことで、各工程の未達をすぐに発見でき、対策を早く打てます。

SFAやMAツールのダッシュボードで主要KPIを見える化し、定期的にチームでレビューする運用が効果的です。


ボトルネックを特定して改善アクションにつなげる

インサイドセールスのKPIは、ボトルネックの特定から改善アクションまでをセットで運用します。目標値と実数の差分が最も大きい工程を見つけ、そこから優先的に改善します。

会話成功率が低いならトークや架電対象を、有効商談率が低いならヒアリングの質を見直すというように、KPIごとに打ち手を変えるのがポイントです。


即時架電と追客でコネクト率・アポ率を高める

コネクト率やアポ率といったインサイドセールスのKPIは、即時架電と追客の徹底で改善できます。クラウドサーカスの架電データでは、追客回数を重ねることで累積コンタクト率が1回目25%、2回目40%、3回目50%、4回目52%と上昇しました。

1回の架電で諦めず、複数回の追客を前提にKPIを設計することが重要です。


四半期・成長フェーズごとにKPIを見直す

インサイドセールスのKPIは、四半期や成長フェーズごとに見直します。立ち上げ期は商談数のように計測しやすい指標を、組織が成熟したら有効商談数や受注貢献のように受注に近い指標を加えていきます。

市場やKGIに変化があったときも、インサイドセールスのKPIを再設定して現状に合わせましょう。

橋口 浩暉

橋口 浩暉
クラウドサーカス社
執行役員

インサイドセールスは、立ち上げてすぐ成果が出るものではありません。組織が成果を出すまでに平均10か月以上を要するという調査もあります。だからこそ、最初から完璧なKPIを組もうとするより、小さく始めて成功体験を積み、その実績をもとに指標と体制を育てていく進め方が現実的です。


インサイドセールスのKPI設定でよくある失敗

インサイドセールスのKPI設定でよくある失敗は、活動量だけを追ってしまうことです。成果につながらないKPI運用には、共通したパターンがあります。

  1. 行動指標だけを追ってしまう:架電数やメール送信数といった量のKPIだけを評価すると、質を無視した「とにかく架電する」状態に陥ります。
  2. 兼任・片手間で架電する:片手間の架電はスピードも品質も担保できず、コネクト率・アポ率が伸び悩みます。
  3. 即時架電をせず好機を逃す:見込み度が最も高い問い合わせ直後に架電できず、商談化のチャンスを逃します。
  4. アポにならないリードを捨てる:アポ獲得に至らない顧客の情報を資産化せず、次の営業タイミングを逃します。
橋口 浩暉

橋口 浩暉
クラウドサーカス社
執行役員

架電は、片手間では成果が出にくい領域です。当社のデータでは、営業が兼任した場合とアプローチ専任を置いた場合とで、同じ数の相手にアプローチしてもアポ数に3倍以上の差が生まれました。
コネクト率やアポ率といったインサイドセールスのKPIが伸び悩むときは、目標数値を上げる前に「誰が専任で担うのか」を見直してみてください。


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インサイドセールスのKPIを継続的に達成するには、KPIを正確に取得・可視化できる仕組みと、専任で架電できる体制の両方が欠かせません。本記事で解説したメールの開封率・クリック率、Webサイト上の行動、ホットリードの抽出、即時架電、専任体制といった要素は、MAツールと専任のインサイドセールス体制があってはじめて実現できるものです。

「メール系のKPIが取得できない」「ホットリードを見極められない」「架電を専任で回すリソースがない」といった課題が残る場合は、クラウドサーカスの「BowNow × インサイドセールスBPO」をご検討ください。MAツール『BowNow』による見込み客の自動可視化と、プロによるインサイドセールスの架電代行をセットで提供し、見込み客の抽出から最適なタイミングでの架電、追客、情報の資産化までを一気通貫で支援します。

最小限のリソースで継続的に商談を創出できる仕組みにより、月間の商談創出数を最大3.5倍、営業担当の工数を約60%削減した実績もあります。インサイドセールスのKPI設計から運用・改善までを仕組みで支えたい方は、ぜひサービス内容をご確認ください。

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監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。

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