マーケティング担当者におすすめの本15選!初心者から上級者まで、失敗しない本の選び方とあわせて紹介

マーケティングを学びはじめるなら、まずは「本」から取り組んでみるのがおすすめです。セミナーやオンライン講座、動画教材など学び方はさまざまありますが、「何からはじめればいいのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
知識が整理された書籍は、信頼できる学習ツールとして役立ちます。自分のペースで進められ、費用も比較的手ごろなため、初心者にも取り組みやすい選択肢といえるでしょう。本記事では、マーケティング担当者に向けて、本選びのポイントをわかりやすく解説するとともに、初心者から上級者まで幅広く対応できるおすすめ書籍を15冊ご紹介します。

3,500ダウンロード突破!
『BtoBマーケティング知識大全』
BtoB企業のマーケティングに必要な知識・ノウハウをこの一冊にまとめています。
まずは知っておきたい基礎知識から、BtoBマーケティングの全体プロセス、戦略の立て方から具体的な手法まで、全70ページの大ボリュームで徹底解説。
目次
マーケティング本を選ぶポイント
実際に自分に合ったマーケティング本を選ぶには、何を重視すればよいのでしょうか。まずは、本選びで意識したいポイントを4つご紹介します。
レベルに合った本を選ぶ
まず大切なのは、自分の知識レベルに合った本を選ぶことです。初心者であれば、基礎からわかりやすく解説され、専門用語も丁寧に説明されている入門書が最適です。
マーケティングには独自の用語も多いため、最初から実践書を手に取ると理解が追いつかず、途中で挫折してしまう可能性もあります。
一方、すでに実務でマーケティングに携わっている方には、事例が豊富な実践書がおすすめです。実際の成功事例を参考に、自社で活かせるアイデアを探してみるのもよいでしょう。マーケティング関連の書籍は数多く出版されていますが、自分の段階に合ったものを選ぶことで、学習の効率は格段に高まります。
学びたいジャンルで本を決定する
マーケティングと一言でいっても、その分野はさまざまです。まずは「自分が何を学びたいのか」を明確にすることが重要です。
たとえば、マーケティング全体の仕組みを理解したい場合は、理論やフレームワークを解説した本が向いています。Webサイトでの集客に興味があるなら、SEOやSNS運用などに特化した書籍を選ぶとよいでしょう。また、BtoBマーケティングを学びたいなら、営業戦略や成功事例が書かれた専門の書籍がおすすめです。同じ職種の事例があれば、内容を現場に反映しやすいでしょう。
わかりやすさも重要視する
どれだけ良い内容の書籍でも、読みにくければ学習はなかなか進みません。本を選ぶ際は、内容のわかりやすさにも注目しましょう。
活字が苦手な方には、マンガ形式やストーリー仕立ての本もおすすめです。実際の利用シーンをイメージしやすく、理解も深まります。また、図解やイラストが豊富な本は、複雑な内容も視覚的に整理できるため、初心者でも把握しやすい構成になっています。
特に、WebマーケティングやSNS運用のようにプロセスが重要なテーマは、図表があると全体の流れをつかみやすくなります。書籍を選ぶ際は、内容だけでなく、こうした読み手への配慮があるかどうかも確認してみてください。
常に最新版の本を選ぶ
マーケティング分野は変化が速く、数年前の情報がすでに古くなっていることも珍しくありません。そのため、できるだけ新しく出版された書籍を選ぶことが大切です。特にWebマーケティングやSNS施策はトレンドが変わりやすいため、過去の手法が通用しないケースもあり注意が必要です。
また、ロングセラーの本であっても、内容が更新されている場合があります。タイトルやレビューだけでなく、改訂情報も忘れずにチェックしましょう。古典的な理論を学ぶ名著であっても、最新版や改訂版を選ぶことが重要です。
【レベル別】マーケティング担当者におすすめの書籍15選
ここからは、初心者・中級者・上級者の3つのレベルに分けて、おすすめの書籍をご紹介します。
【初心者】基礎から学べる入門書
まずは、マーケティングにはじめて触れる方でも、無理なく読める入門書を5冊ご紹介します。
マーケター1年目の教科書

現場で成果を出すマーケターの「思考と行動のパターン」を体系的にまとめた一冊です。マーケティングの全体像を7つのカテゴリー(調査、戦略、集客、提案、支援、測定、組織)に分け、それぞれに紐づく50の行動指針を、実例と実践者のインタビューを交えて解説しています。
特徴は、表面的なテクニックではなく、基本行動の徹底に重点を置いている点です。再現性の高いノウハウが詰まっており、SNSや広告運用といった部分的な業務にとどまらず、広い視野でマーケティングを捉えられるようになります。成果を出すマーケターに共通の視点が、初心者にもわかりやすく紹介されています。
▼こんな人におすすめ! |
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のV字回復を題材に、マーケティングの本質を掘り下げる入門書。USJ再建の背景にあった、消費者目線への明確な戦略転換について解説しています。マーケティングが単なる一部門の仕事ではなく、企業の「頭脳」や「心臓」として全社を動かす力になることを伝えています。
難解な理論よりも実践に重点を置いており、読み進めるうちにマーケターの役割や意義を自然に理解できるのが特長です。
▼こんな人におすすめ! |
いちばんやさしいマーケティングの教本

ビジネスの現場でマーケティングに関わるすべての人に向け、基礎から実践までを丁寧に解説した一冊です。顧客目線をベースに、リサーチ・戦略立案・施策実行・効果測定・PR・デジタル・BtoBなど幅広いテーマを網羅。理論だけでなく、現場で起こりうる課題にも触れているため、自身の業務と照らし合わせて具体的なヒントを得られます。
従来の手法とデジタル施策の関係性にも触れており、実務に活かしやすいのが特長です。基礎を体系的に固めたい方に最適でしょう。
▼こんな人におすすめ! 実務でマーケティングに携わっているものの、これまで体系的に学んだ経験がない方におすすめです。商品開発や広報に関わり始めた方や、ツールは使えても全体像がつかめていない方にも向いています。 |
参照元:いちばんやさしいマーケティングの教本 人気講師が教える顧客視点マーケの基本と実践 (「いちばんやさしい教本」シリーズ) / Amazon
サクッとわかる ビジネス教養 マーケティング

マーケティングの基礎を初心者向けにわかりやすく解説した、ビジュアル重視の入門書です。広告やプロモーションといった手法だけでなく、「ビジネスとは何か」という根本的な考え方から学べる内容になっています。
図解やイラストが豊富に使われているため、文章中心の本が苦手な方でも理解しやすい構成です。難解な専門用語は最小限に抑えられており、直感的に全体像をつかむことができます。
▼こんな人におすすめ! マーケティングに苦手意識がある方でも、スムーズに読み進められる一冊です。急にマーケティング関連の業務を任された方や、教養として基本を押さえたいビジネスパーソンにも最適。堅苦しい専門書は避けたいという方にもおすすめです。 |
BtoBマーケティング知識大全
「BtoBマーケティング知識大全」は、クラウドサーカス社が無料で提供するダウンロード資料です。「目標設定」や「問い合わせを獲得するためのステップ」など、BtoBマーケティングの基本から応用までを70ページにわたり解説しています。
「デマンドジェネレーション」や「ペルソナ」といった専門用語も、図解を用いてわかりやすく説明。難しい言葉は極力避けられており、初心者でも理解しやすい構成です。紙の書籍のような形式で、全体像の把握に適しています。
▼こんな人におすすめ! これからBtoBマーケティングに取り組む方や、基本をおさらいしたい方におすすめです。無料で入手できるため、まず全体像を整理してから書籍を選びたいという方にも向いています。自社の課題を見直すきっかけにもなるでしょう。 |

3,500ダウンロード突破!『BtoBマーケティング知識大全』
この資料では、以下のことを紹介しています。 ✔ BtoBマーケティングにおける、戦略やKPIの考え方 ✔ デマンドジェネレーションとはなにか ✔ リード獲得の施策にどういったものがあるのか✔ 顧客育成やMAツールの基本
【中級者】実践的な戦略向け
次は、中級者向けに、実践的なマーケティング戦略を学べる本をご紹介します。
マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ

マーケティングの知識を実務にどう活かせばよいか、その方法がわからない方に向けた一冊です。P&Gやロート製薬などで経験を積んだ著者・西口一希氏が、「知っている」を「使える」に変えるための視点を解説します。
なぜマーケティングが難しく感じられるのかを丁寧にひも解きながら、事業フェーズに応じた実践のコツを紹介。理論やツールに振り回されず、「価値をどう生むか」という本質に立ち返る考え方が学べます。
▼こんな人におすすめ! 4Pや3Cなどのフレームワークは知っていても、現場での使い方に迷う方におすすめです。施策に追われて本質が見えにくくなっている方にも役立ちます。新規事業の立ち上げなど「0→1」のフェーズに関わる方、学んだ知識を現場で活かしたい方にとって、実践的なヒントが得られる一冊です。 |
ドリルを売るには穴を売れ

「商品を売るには、顧客にとっての『価値』から考える」というマーケティングの基本を、「ドリルを売るには穴を売れ」という有名な言葉をもとに、わかりやすく解説する一冊です。
ベネフィット、ターゲティング、差別化、4Pといった理論を軸に、商品やサービスをどう売るかを説明。新人社員がレストランの再建に挑むストーリー仕立てで、理論と実務を結びつけながら自然に学べる構成になっています。
▼こんな人におすすめ! |
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング

本書の特徴は、「たった一人」の顧客を深く分析する「顧客起点マーケティング」の考え方にあります。著者の実績に基づき、顧客を5段階で分類する「顧客ピラミッド」や、施策の効果を可視化する「9セグマップ」など、実践に活かせる独自フレームワークを解説しています。
難しいデータ分析ではなく、誰もが取り組める調査と分析手法で構成されており、顧客理解から事業成長へのプロセスを把握しやすくなっています。
▼こんな人におすすめ! |
デジタルマーケティングの定石

本書は、成果につながるデジタル施策を模索している方に向けた一冊です。本書が示す「デジタルマーケティングの定石」とは、顧客との接点をデジタルに置き換えるという考え方を指します。著者の垣内勇威氏は、3万超のサイトを分析した経験に基づき、よくある手法の成功例や失敗例を整理。さらに、SEOやA/Bテストといった定番施策も「なぜやるのか」という本質から問い直し、目的や状況に応じた最適な選択を提案しています。
これにより、「デジタルは万能ではない」という認識に立ち、流行のツールや目新しさに流されることなく、事業にとって本当に意味のある施策を選ぶ視点を養うことができます。
▼こんな人におすすめ! |
グロービスMBAマーケティング

シリーズ累計150万部を超えるグロービスMBAシリーズの人気タイトルです。基本編では、セグメンテーションや4Pなどをマーケティングプロセスに沿って解説。応用編では、BtoBビジネスに携わる読者に向け、顧客経験価値とカスタマージャーニーを紹介しています。
さらに改訂版では、テクノロジーの進化に合わせ全体を大幅に加筆修正。マーケティング理論の基礎から応用まで、デジタル時代に対応した視点が盛り込まれています。
▼こんな人におすすめ! |

3,500ダウンロード突破!『BtoBマーケティング知識大全』
この資料では、以下のことを紹介しています。 ✔ BtoBマーケティングにおける、戦略やKPIの考え方 ✔ デマンドジェネレーションとはなにか ✔ リード獲得の施策にどういったものがあるのか✔ 顧客育成やMAツールの基本
【上級者】専門的な思考と応用向け
最後に、上級者向けのマーケティング本をご紹介します。
コトラーのマーケティング5.0

マーケティングの第一人者、フィリップ・コトラーによる最新理論書です。『マーケティング5.0』では、テクノロジーの進化がマーケティングに与える影響を多角的に解説。AIやIoTといった先端技術を取り入れ、顧客体験をいかに向上させていくかが軸となっています。
これまでの「人間中心のマーケティング」をさらに進化させた考え方が展開され、デジタルとリアルを組み合わせたアプローチや、データ活用の意思決定、アジャイルな手法なども紹介。特に世代間や社会階層の分断が進む中でのアプローチに関する視点は、現代のマーケターにとって実践的です。
▼こんな人におすすめ! |
シュガーマンのマーケティング30の法則

本書は、米国のダイレクトマーケティングで成功したジョセフ・シュガーマンが、顧客の購買行動を促す30の「心理的トリガー」を解説した名著です。テレビショッピングやカタログ販売で売上を支えるのは言葉の力であるとし、そのノウハウを紹介しています。
たとえば「まず本体を売ってから付属品をすすめる」という手法は、顧客の心理的な一貫性を利用したテクニックのひとつです。本書では、成功事例と共にこうした仕組みをわかりやすく解説しています。
▼こんな人におすすめ! 営業や販売促進に関わるすべての方に適しています。難しい理論ではなく、すぐに実務で活かせるアイデアが詰まっており、マーケティングの現場ですぐ役立てたい方にぴったりです。 |
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

「人はなぜそれを買うのか?」という本質を探るのが『ジョブ理論』です。イノベーションの第一人者であるクレイトン・クリステンセンが提唱するこの理論では、顧客が商品を買うのは、「ある仕事(ジョブ)を片づけるために商品を雇用するのだ」という新たな視点を提示しています。
数字や市場データでは見えにくい因果関係に焦点を当て、競合との差別化ポイントも見えてきます。イノベーションを仕組みとして再現するための考え方が、わかりやすく解説された一冊です。
▼こんな人におすすめ! |
データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標

「データをどう活かせばマーケティング成果につながるのか?」という疑問に、具体的な指標と事例で示してくれる一冊です。紹介されているのは、成果に直結する15の重要指標。ブランド認知率や顧客満足度といった定番から、広告費用対効果や顧客生涯価値など、今すぐ使える実践的な数値まで網羅しています。
指標ごとの使い方や分析のコツも丁寧に解説されており、データ活用の第一歩として最適な内容です。難解な理論に偏らず、初心者にもわかりやすく構成されているため、マーケティングの現場でデータに強くなりたい方に最適です。
▼こんな人におすすめ! |
マーケティングとは「組織革命」である。

本書は、USJの再建を主導した森岡毅氏が、実体験を通してマーケティングと組織のあり方を語った一冊です。マーケティングを「社外向けの戦略」に留めず、「社内での実行力」まで広く捉えている点が特徴です。「なぜ提案が通らないのか」「なぜチームが動かないのか」という現場の悩みに対し、具体的な解決策を提示しています。
第三部では「成功者の発想に学べ!」として、セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問の鈴木敏文氏や作詞家の秋元康氏など、先駆者たちとの対談も掲載されています。
▼こんな人におすすめ! |
まとめ
マーケティングの世界は変化が速く、常に新しい知識が求められます。しかし、時代を超えて通用する普遍的な原則や思考法も数多く存在します。まずは、一冊を手に取ってじっくりと読み込み、知識の土台を築くことが重要です。そして、本で学んだ知識を日々の業務で実践して試行錯誤を繰り返すことで、その知識ははじめて「使えるスキル」として身につきます。
入門書から実践的な書籍、最新のマーケティングトレンドの本まで、レベルや目的に合ったさまざまな書籍がありますので、ぜひマーケティングのスキルアップに役立ててみてください。
『【3,500ダウンロード突破!】BtoBマーケティング知識大全』をダウンロードする
以下のステップに沿ってフォーム入力することで、資料ダウンロードいただけます。

この資料でこんなことがわかります!・BtoBマーケティングにおける、戦略やKPIの考え方 ・デマンドジェネレーションとはなにか ・リード獲得の施策にどういったものがあるのか・顧客育成やMAツールの基本
監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。