パラメーターとは?基本的な意味や使われ方、種類をわかりやすく解説

パラメーターとは、ある条件や状況を決めるために使われる「変数」や「指標」のことを指します。ビジネスの現場では、製品開発の基準からWebマーケティングの効果測定まで、さまざまな場面で活用されています。特に、WebサイトのURL末尾につけられる「URLパラメーター」は、広告やキャンペーンの効果を正確に把握し、データに基づいたマーケティング戦略を立てるうえで重要な要素です。
本記事では、パラメーターの基本的な意味から、Webマーケティングでの活用例、設定時に気をつけたいポイントまで、わかりやすく解説していきます。

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目次
パラメーターとは?
パラメーターとは、プログラムやシステム上で「何かを決めるときの条件や設定値」を指します。日本語では「引数」や「変数」と表現されることもあります。たとえば、「y=2x」という式で考えてみましょう。この場合、「x」がパラメーターにあたります。「x」にどんな数字を入れるかによって、「y」の値が変わる仕組みです。
また、スマートフォンの画面の明るさを調整するとき、「明るさ」という項目に「50%」や「80%」といった数値を設定します。この「50%」という数値も、パラメーターとして機能しています。
マーケティングにおいては、「どこからユーザーが流入したのか」「どの広告が成果につながったのか」といった情報を把握するために、パラメーターが活用されます。取り組みの結果を見える化し、次のアクションにつなげるためのヒントになります。このように、システムの動きや成果に影響を与える設定項目として、パラメーターはWebマーケティングをはじめ、さまざまな業界で利用されています。
さまざまな分野におけるパラメーター活用例
では、実際にどのような場面で使われているのでしょうか。ここでは、ビジネス戦略、スマートフォンやPC、医療や産業といった分野に分けてご紹介します。
ビジネス戦略や製品開発における指標
ビジネスの現場では、パラメーターが戦略や製品の方向性を決める「判断材料」として使われます。たとえば、製品開発において「バッテリー駆動時間10時間以上」といった目標がパラメーターです。この目標値を満たすことが、機能や品質の基準になります。
また、売上やコストといった数値目標も、戦略を見直す際のパラメーターです。数値の変化をもとに、販売計画の見直しやプロモーションの調整が行われます。このように、ビジネスや開発の場面でパラメーターを定め、その数値を軸に検証や改善を行いながら、プロジェクトの精度を高めていくことができます。
スマートフォンやPCの性能最適化
スマートフォンやPCでも、パラメーターは「設定スイッチ」のような役割を果たしています。たとえば、PCのパフォーマンスを改善するために、メモリ使用量やグラフィックの設定といったパラメーターを変更すると、処理速度や動作の軽快さが変わります。不要なアプリの自動起動をオフにしたり、アプリごとのリソース割り当てを調整したりすることで、動作環境が最適化されます。
さらに、省電力モードを有効にすると、画面の明るさやバックグラウンドでの動作といったパラメーターが自動で調整され、バッテリーの消費を抑えることができます。このように、パラメーターは単なる設定項目ではなく、快適な操作性や効率的なパフォーマンスを支える調整要素として活用されています。
医療・産業など各分野での役割
医療の現場では、血圧や血糖値といった数値が、健康状態を判断するためのパラメーターです。数値が基準を超えている場合には、リスク評価や診断、治療方針の決定に役立てられます。
一方、産業分野では、機械の稼働速度やロボットの可動範囲などがパラメーターになります。これらを調整することで、生産効率や品質の安定につながります。自動運転車やドローンの制御においても、感度や飛行距離といった要素がパラメーターとして使われています。
このように、分野ごとに扱う内容は異なりますが、パラメーターは「望ましい結果を得るために必要な調整指標」として、幅広く活用されています。
Webマーケティングにおける「URLパラメーター」の役割
Webマーケティングにおいても、パラメーターは幅広く使われています。ここからは、特に重要な「URLパラメーター」について詳しく見ていきましょう。
URLパラメーターとは?
URLパラメーターとは、ひと言でいうと「WebサイトのURLの末尾につける目印やメモ書き」のことです。これを使うことで、サイトの運営者は「この訪問者はどこから、何をきっかけにして来たのか」を把握できます。
実際のURLでは、ページのURL末尾に付加される文字列を指します。「?(クエスチョンマーク)」からはじまり、「パラメータ名=値」という形式で記述されます。複数のパラメータをつける場合は、「&(アンパサンド)」でつなげます。たとえば、以下は架空のECサイト「example.com」が、2025年7月の週刊メールマガジンで新着商品を紹介する際のURLです。
パラメーター付きURL: https://example.com/new-arrivals?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=2025_july_weekly |
このURLにアクセスすると、表示されるページは通常の「https://example.com/new-arrivals」と変わりません。しかし、アクセス分析ツールには、以下のような情報が記録されます。
表記 | 説明 |
---|---|
? | ここからパラメーターがはじまる、という合図です。 |
utm_source=newsletter | 流入元:どこから来たのか? →メールマガジン( newsletter)から。 |
& | 複数のパラメーターをつなぐ記号です。 |
utm_medium=email | 流入手段:どんな手段で来たのか? → メール(email)経由で。 |
& | 複数のパラメーターをつなぐ記号です。 |
utm_campaign=2025_july_weekly | どのキャンペーンか? → 「2025年7月の週刊メルマガ」からのアクセスだと判別します。 |
このように、URLパラメーターを使えば、「2025年7月の週刊メルマガ経由でアクセスがあった」といった情報を正確に把握できます。メール・広告・SNS投稿などの効果測定において、URLパラメーターは欠かせない要素です。
アクティブパラメーターとパッシブパラメーターの違い
URLパラメーターは、大きく2種類に分けられます。
種類 | 概要 | Webページ表示への影響 |
---|---|---|
アクティブパラメーター | Webページに対する「命令」 | 表示される内容が変わる |
パッシブパラメーター | 訪問者に関する「メモ・記録」 | 表示内容には影響しない |
アクティブパラメーター
アクティブパラメーターは、URLに含まれる値によってWebページの表示内容が変化するパラメーターです。ECサイトやブログなど、ページの表示を動的に切り替える場合によく使われます。たとえば、ショッピングサイトで「白いTシャツ」や「黒いTシャツ」を選んだときのURLは、以下のようになります。
▼白いシャツを表示するURL https://example.com/products/shirts?color=white このURLにアクセスすると、「白いシャツ」の一覧ページが表示されます。 ▼黒いシャツを表示するURL https://example.com/products/shirts?color=black こちらにアクセスすれば、「黒いシャツ」の一覧が表示されます。 |
このように、URL末尾のパラメーターを「white」から「black」に変えるだけで、表示される内容が切り替わります。アクティブパラメーターは、商品の並び順の変更やログイン中のユーザー名表示など、柔軟なカスタマイズにも活用されています。
パッシブパラメーター
パッシブパラメーターは、Webページの表示内容には影響を与えず、アクセス解析などの内部処理に使われるパラメーターです。たとえば、Googleアナリティクスで流入経路を分析したい場合、以下のようなURLを使うことがあります。
https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc |
このURLにアクセスしても、見た目や表示内容は通常のページと変わりません。しかし、解析ツールには「Googleの広告から来た訪問者」であることが記録されます。
このように、パッシブパラメーターはユーザーに気づかれないままデータを収集し、Webサイトの改善や施策の見直しに活かされます。

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URLパラメーターの具体的な活用シーン
では、URLパラメーターが実際にどのように使われているのか、代表的なシーンを見ていきましょう。
Googleアナリティクスなどで広告効果を測定する
URLパラメーターは、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールと組み合わせて使うことで、「どの広告が、どれだけ成果(売上や問い合わせ)につながったのか」を正確に測定できます。流入経路やキャンペーンごとの成果も、パラメーターを通じて記録されます。
もしパラメーターを使わなければ、「検索から来たのか」「広告をクリックして来たのか」といった違いがわからず、広告にかけた費用の効果が見えにくくなってしまいます。たとえば、「DX推進セミナー」への集客のためにGoogle広告を出す場合は、次のようなURLを使います。
▼Google広告用のURLhttps://example-saas.com/webinar/dx?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=dx_webinar_2025
|
ユーザーがこのURLをクリックすると、パラメーター情報が自動でGoogleアナリティクスに送信・記録されます。担当者は、Googleアナリティクスの「集客レポート」を確認することで、アクセス数やセミナーの申し込み件数を把握できます。URLパラメーターは手動でも設定できますが、Googleが提供するURL作成ツールを使えば、誰でも簡単に生成できます。
マーケティングオートメーション(MA)でWeb閲覧者を特定する
URLパラメーターは、マーケティングオートメーション(MA)でも活用されています。「匿名のサイト訪問者」と「特定の見込み顧客」を結びつける役割があり、企業は「誰が、どの情報に興味を持っているか」を把握できるようになります。その結果、一人ひとりに合ったアプローチが可能になります。
MAツールでは、メール配信時に宛先ごとに「ユーザーID」を含んだ、パラメーター付きURLを自動生成します。たとえば、データベースに登録されている「A社」に新機能の案内メールを送ると、メール内のリンクにはA社専用のURLが挿入されます。A社がそのURLをクリックすると、Webサイト上に埋め込まれたトラッキングコード(追跡プログラム)が、URL内のパラメーターを読み取ります。そして、「このブラウザはA社のもの」と判別し、Cookie(クッキー)として保存されます。
この「紐づけ」が行われることで、それ以降、同じブラウザからのアクセスを「A社が再訪している」と識別できるようになります。たとえログインしていなくても、「導入事例を確認した」「料金ページを3回閲覧した」といった行動履歴がMAツール上に蓄積されていきます。

この仕組みによって、企業は「導入事例に関心がありますか?」といった具体的な切り口でアプローチできるようになります。また、料金ページを見ている企業には、自動で価格に関する資料を送るといった施策も実現可能です。より高度なマーケティング活動を後押ししてくれるのが、URLパラメーターの大きな強みです。
URLパラメーター使用時の注意点
URLパラメーターは非常に便利な仕組みですが、活用するうえで注意すべき点もあります。ここでは、特に押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
特殊文字や全角文字はURLエンコードが必要
URLパラメーターでは、使える文字に制限があります。たとえば「?」「&」「=」などは、パラメーターの構造を示す記号として使われるため、値としてそのまま使ってしまうと正しく認識されない可能性があります。さらに、漢字やひらがななどの全角文字も、直接は使えません。
このような文字を使いたい場合は、「URLエンコード」という処理で変換する必要があります。たとえば「?」は「%3F」、「&」は「%26」のように変換されます。エンコードは手動でも行えますが、変換ツールを使えばより効率的です。特殊文字や日本語を含むパラメーターを扱う際は、必ずURLエンコードを行うようにしましょう。
ページ内リンクへの適用順序に注意
URLパラメーターを、ページ内リンク(アンカーリンク)と一緒に使う場合は、記述の順序に注意が必要です。特に、「#」を使ってページ内の特定位置にジャンプさせたいときは、順番を間違えるとパラメーターがうまく機能しません。
正しい書き方は、先にパラメーターを記述し、そのあとに「#」とリンク先のIDを続ける形です。たとえば「?color=blue#section1」が正しい順序です。逆に、「#section1?color=blue」のように書いてしまうと、パラメーターが無視されることがあります。小さな部分ではありますが、リンク設定を正しく行うために、順序には注意しましょう。
まとめ
パラメーターのなかでも、Webマーケティングで使われるURLパラメーターは、広告の効果測定や顧客分析の精度を高めるための重要な要素です。正しく設定・活用することで、感覚的な判断ではなく、データに基づく客観的な意思決定が可能になります。
少し専門的に感じるかもしれませんが、基本的な仕組みと使い方を理解すれば、日々のマーケティング施策の改善に大きく役立ちます。まずは自社の広告運用など、身近なところからパラメーターの活用を意識し、効果的なデータ分析をはじめてみましょう。
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監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。