【テンプレート付】セミナーアンケートの作り方と推奨項目8つ
セミナーアンケートとは、セミナーの参加者が回答するアンケートのことを指します。このアンケートの結果をもとに、主催者側は次回のセミナーの内容を改善したり、セミナーの参加者に対して開催後のフォローを行うことができます。
本記事では、セミナーアンケートについて、作成のポイントやおすすめの質問項目8つ、実務で使えるテンプレートまで、まとめてご紹介します。
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セミナーアンケートとは
セミナーアンケートとは、セミナーの参加者が回答するアンケートのことを指します。基本的には、セミナーの開催終了後、もしくは終了間際に参加者に回答してもらい、セミナーの満足度や理解度、感想やセミナーで得た気づき、次のセミナーに期待することなどを記載してもらいます。
アンケートの結果は、主に次のセミナーの内容や運営の改善や、参加者に対して開催後のフォローを行う際に参考にします。
活用の仕方次第で、セミナー自体をより良くできたり、開催後の成果を最大化できたりするので、重要な施策のひとつといえます。
セミナーアンケートを実施するメリット3つ
セミナーアンケートを実施するメリットを、もうすこし具体的に見ていきましょう。大きく3つあります。
セミナーに対する参加者の満足度と理解度を確認できる
セミナーを受講して「満足したのか」「内容について理解できたのか」という点は、参加者が次回以降のセミナーに継続して参加してくれるのか、またそのセミナーに関連するテーマや商材に参加者が興味を持ってくれるのかどうかに、とても影響を与えます。
セミナーアンケートは、選択形式などの参加者が答えやすい形式を用い、参加者の満足度や理解度を簡単に把握することができます。回答結果は、講師や企画担当者、運営担当者といったセミナーに関わるすべてのひとにできるだけ共有し、「次回以降のセミナーで何をどう変えるのか」といった議論の参考にします。
参加者の製品・サービスの検討状況を把握できる
前提として、セミナーのアンケート項目は、セミナーの内容に合わせて変えることをおすすめしていますが、例えば自社の製品・サービスと関連性の高いテーマや内容をとり上げるセミナーを開催したとします。その際、アンケートに製品やサービスの検討状況をヒアリングする設問を置いておくと、自社の製品をいますぐ検討してくれそうな顧客を、回答者の中から判別しやすくなり、開催後のフォローや提案を行いやすくなります。
セミナーの感想から、参加者の課題やニーズを把握できる
セミナーアンケートで、率直にセミナーの感想や得た気づきを回答してもらうことで、実は参加者が心の内で抱えている課題やニーズを、知ることができる場合があります。これらの回答は、次回以降のセミナーのテーマや内容はもちろん、セミナー以外の施策を考える際にも役立ちます。
回答者にとって答えづらい課題やニーズを引き出したい場合には、仮説となる選択肢をいくつか事前に用意し、その中から選ぶ形式で回答してもらい、オープン設問で自由に回答してもらいたい場合には自由記述式などで詳しく回答してもらうようにします。
セミナーアンケートを作成する際のポイント3つ
ここからは、実際にセミナーアンケートを作る際に気を付けるべきポイントについて、ご紹介します。
設問が多くなり過ぎないようにする
ヒアリングしたいことが多いほど、アンケートの設問数は多くなりがちです。しかし、設問数が多くなり過ぎると、参加者の回答の負担が増し、結果として回答率が低下するといった事象が起きやすくなります。
例えば、研修やロングランのセミナーでない限り、参加者の多くはセミナーのあとに、次の予定を入れていることが多いです。そういった場合に、やたらと設問数が多いアンケートを目にすれば、回答を断念、もしくは後回しにするといったことは想像できると思います。
5分以内に回答できる量を目安にし、セミナー終了直前や終了直後など参加者が回答しやすいタイミングで、回答を促すことをおすすめします。
記述式だけでなく、選択式にするなど回答しやすくする
記述式にしたほうが、一見参加者の声をくわしくヒアリングできそうにも思えますが、回答者にとっては「回答しづらい」、主催者にとっては「集計しづらい」といったデメリットもあります。
満足度や理解度といった項目は5段階式で点数を選べるようにしたり、ある程度回答を推測できる設問については選択肢をいくつか提示するなど、双方の負担の少ない形式で質問するようにします。
知りたいことを明確にし、設問を作成する
皆さんは、普段だれかと会話をしている際に「何をいったい質問したいのか、知りたいのか、よくわからない」と感じた場面に遭遇したことはないでしょうか。
アンケートは、いわば主催者と回答者間におけるテキスト上の会話です。このような食い違いが起こると、回答率をぐっと下げる要因となります。回答者は、自身が知りたいことを明確にし、またそれをどのように端的に質問すれば、回答者が答えやすいのかよく考え、設問をつくるようにしましょう。
セミナーアンケートの項目でいれるべき項目8つ
- ①氏名・企業名・メールアドレスといった基本情報
- ②セミナーの満足度(推奨:選択式)
- ③セミナーの理解度(推奨:選択式)
- ④セミナーに参加した感想(推奨:記述式)
- ⑤いま興味を持っているテーマ(推奨:選択式)
- ⑥製品・サービスへの関心度(推奨:選択式)
- ⑦無料相談の希望(推奨:選択式)
- ⑧セミナーを他人におすすめしたいか(選択式)
アンケート項目 | 推奨の回答形式 | |
---|---|---|
1 | 氏名・企業名・メールアドレスといった基本情報 | 記述式・必須回答 |
2 | セミナーの満足度 | 記述式・必須回答 |
3 | セミナーの理解度 | 記述式・必須回答 |
4 | セミナーに参加した感想 | 自由記述 |
5 | いま興味を持っているテーマ | 記述式・必須回答 |
6 | 製品・サービスへの関心度 | 記述式・必須回答 |
7 | 無料相談の希望 | 記述式・必須回答 |
8 | セミナーを他人におすすめしたいか | 記述式・必須回答 |
①氏名・企業名・メールアドレスといった基本情報
以下のように、「回答者がだれなのか」個人を判別できる情報を、記述式で回答してもらいます。
- 所属している会社名
- 氏名
- 日中連絡がつく電話番号
- メールアドレス
また、これらの情報は基本的に必須で回答してもらいます。参加者を特定できなければ、アンケートの回答内容を参考に、個別のフォローを行うといった次のアクションを実行しづらくなるためです。
②セミナーの満足度(推奨:選択式)
以下のように、選択しやすいよう、5段階で選択肢を設けて回答してもらうようにします。
- 5|とても満足
- 4|満足
- 3|どちらともいえない
- 2|あまり満足していない
- 1|満足していない
上記のように点数でわけておくと、集計をする際に、平均点といった参考値を算出しやすくなるのでおすすめです。
また、満足度が低かった回答者には、あえて直接コンタクトをとりヒアリングを行い、満足度の低下に繋がった要因を把握しておくと、次回のセミナーの改善に役立ちます。ヒアリングすることは、セミナーのテーマ・内容についてももちろんですが、「講師の話し方」「セミナー資料のみやすさ」といった細やかな点も聞いてみると、主催側が気にしていなかったような観点で、客観的な意見を聞くことができます。
③セミナーの理解度(推奨:選択式)
満足度と同様に、選びやすいよう5段階で選択肢を設け、回答してもらうようにします。
- 5|とても理解できた
- 4|理解できた
- 3|どちらともいえない
- 2|あまり理解できなかった
- 1|理解できなかった
満足度と同様に、理解度が低かった回答者にも直接コンタクトをとり、理解度の低下に繋がった要因をヒアリングしておくことをおすすめします。「専門用語が多く、わかりづらかった」「講師の伝え方がわかりづらい」など、いずれも次回のセミナーの品質を向上させるにあたり、役に立ちます。
④セミナーに参加した感想(推奨:記述式)
感想は、自由記述式で設置するようにしましょう。参加者によって、セミナーで感じることや、講師や運営担当者に求めることは様々で、自由記述式にすることで異なる視点から意見を得られます。
⑤いま興味を持っているテーマ(推奨:選択式)
セミナーの参加者が興味を持っていそうなテーマを事前に予想し、いくつか選択肢を設けておきます。次回のセミナーを企画する際の参考になり、また「実際のところ、どういったテーマへのニーズがいま一番多いのか?」といった顧客のニーズを理解し、他の施策に活かすという点でも、役に立ちます。
⑥製品・サービスへの関心度(推奨:選択式)
セミナーのテーマや内容と関連する自社の製品・サービスについて、検討状況を確認しておくと、終了後のフォローのときの参考になります。
例えば、既に製品・サービスの導入を検討していると答えた回答者には、開催後のフォローで連絡をとる際に、製品・サービスの検討で悩んでいることなどをヒアリングします。その悩みの解消と合わせて、自社の製品・サービスを導入することで得られる価値を訴求し、アポイントを獲得するなど、成約を得るための機会につなげることができます。以下は、選択肢の例です。
- 〇〇の導入を検討している
- 導入はまだ検討していないが、〇〇には興味を持っている
- 〇〇にまだ興味はないが、▲▲については情報を集めている
- 〇〇にも▲▲についても、現在は情報を集めていない
※〇〇 = 自社の製品の名称
▲▲ = 自社の製品が属する製品カテゴリー
⑦無料相談の希望(推奨:選択式)
セミナーのテーマや内容と関連する製品・サービスについて関心がある層を、⑥の設問よりも更に見える化・顕在化させるための設問です。無料相談の設問のポイントは、回答者のニーズとして想定されるものに合わせて、「相談できる」「知れること」の種類をいくつか用意し提示することです。以下は無料相談の選択肢の例です。
- 〇〇についてもっと知りたい
- 〇〇のデモンストレーションを受けたい
- 自社に近い属性の企業の事例を知りたい
- 〇〇に関連する、■■について相談したい
- 社内検討用の資料がほしい
- 特になし
※〇〇 = 自社の製品の名称
■■ = 製品を検討するまでに検討が必要となるテーマ
⑧セミナーを他人におすすめしたいか(選択式)
製品やサービスの満足度を計測する指標として、「NPS」というものがあります。この指標は、セミナーの満足度を計測・判断する際にも有効です。
0~10までの11段階で、対象の製品やサービス、セミナーを「どのくらい同僚や知人・友人におすすめしたいと思うのか」を問います。回答者が、自身と近いひとに勧めたいと思うほど、その製品やサービス、セミナーに満足してくれているかどうか測るためのものです。
設問は、以下のようなものになります。回答方法は、数字を選ぶ選択式にします。
問:今回のセミナーを、同僚や知人にどの程度勧めたいと思いますか?
設問:※以下のように、数値11段階のうちひとつを選んでもらいます。
←全くおすすめできない とてもおすすめできる→
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
▼NPSの計算方法
推奨者の割合(%)- 批判者の割合(%)=NPS
設問で、0~6を回答した人は批判者(あまり他者に勧めたいと思っていない)、7~8を選んだ人は中立者(どちらでもない)、9~10を回答した人は推奨者(他者に本当に勧めたいと思っている)と言われています。NPSの数値が高いほど推奨者の割合が多く、0に近い・マイナスといった場合は批判者が多いということになります。
NPSは単なる満足度というよりも、収益や継続性と相関性のある指標と言われています。ぜひ、この指標も、成果に対するセミナーの貢献度を考える指標として、活用してみましょう。
セミナーアンケートのテンプレート
以下は、セミナーアンケートのテンプレートです。テンプレートをベースに、回答しやすい設問数を意識しながら、アンケートを作成してみましょう。オリジナルの設問を作るなど、手を加えてみるのもおすすめです。
問1:所属している企業 ※必須
( )
問2:お名前 ※必須
( )
問3:日中連絡がつくお電話番号 ※必須
( )
問4:メールアドレス ※必須
( )
問5:セミナーの満足度を教えてください ※必須
5|とても満足
4|満足
3|どちらともいえない
2|あまり満足していない
1|満足していない
問6:セミナーの理解度を教えてください ※必須
5|とても理解できた
4|理解できた
3|どちらともいえない
2|あまり理解できなかった
1|理解できなかった
問8:セミナーについてのご意見・ご感想をご記入ください
※特にない場合は「なし」と記載ください。また、いただいた内容は次回以降のセミナーコンテンツの参考にさせていただく場合がございます。
( )
問7:セミナーでご紹介した製品・サービスの検討状況を教えてください ※必須
・〇〇の導入を検討している
・導入はまだ検討していないが、〇〇には興味を持っている
・〇〇にまだ興味はないが、▲▲については情報を集めている
・〇〇にも▲▲についても、現在は情報を集めていない
問9:ご希望の無料相談を選択してください ※必須
・〇〇についてもっと知りたい
・〇〇のデモンストレーションを受けたい
・自社に近い属性の企業の事例を知りたい
・〇〇に関連する、■■について相談したい
・社内検討用の資料がほしい
・特になし
問10:今回のセミナーを、同僚や知人にどの程度勧めたいと思いますか?
←全くおすすめできない とてもおすすめできる→
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
セミナーアンケートのフォーム作成から追客まで使える「MAツール」とは?
セミナーアンケートはどのような方法で回収できるのでしょうか?もちろん、対面型のセミナーであれば紙のアンケート用紙で回収するという方法もあります。しかし、Web上で回答できるアンケートフォームを活用すれば、転記作業も発生せず、回収後の集計も非常に楽になります。
ここでは、セミナーアンケートの回収はもちろん、セミナー参加者の管理や、開催後の追客にも便利なツール『MAツール(マーケティングオートメーションツール)』についてご紹介します。
MAツールとは?セミナーで活用するメリットと合わせて解説
MA(マーケティングオートメーション)とは、「顧客開拓におけるマーケティング活動を可視化し自動化する」ことで、それを実行してくれるソフトウェアを『MAツール(マーケティングオートメーションツール)』といいます。セミナーにおけるMAツールの活用には、以下の4つのメリットがあります。
顧客情報(集客対象から参加者まで)を一括管理
MAツールは、大量の顧客情報をデータで一括管理することができます。また、顧客の属性別などでデータをグループ分け(セグメント)することができ、顧客情報をわかりやすく管理することにも役立ちます。
集客をメールで行え、申込みフォームも簡単に作成できる
顧客情報を活用し、セミナーへの参加を促す「集客メール」を対象者に一括配信することができます。セミナーでは、チラシやWebサイトを活用する集客方法以外に、自社がすでに保有している顧客リストに対して集客を行うことも、非常に効率的かつ効果的です。
また、MAツールは、顧客の属性や状況に応じて、「集客メールを配信するかしないか」や「送付する文面を送り分ける」といった小回りもきくので、セミナー集客の実務におけるあらゆる場面に、柔軟に対応できます。
また、MAツールはフォームを簡単に立ち上げ、利用することができます。集客メールを送る際に、申込フォームを添付しておくことで、顧客はメールからスムーズにセミナーへ申込みを行うことができます。フォームからの申込み履歴は、MAツール側で可視化され管理できるため、参加者リストの管理にも非常に適しています。
アンケート結果を回収・保存できる
前述の通り、MAツールでは簡単にフォームを作成することができます。セミナーの申込みフォームだけでなく、アンケートにももちろん活用できます。
セミナーのアンケートフォームは、Web上での回答はもちろん、QRコードに変換し参加者に展開すれば、スマートフォンからも手軽に回答することができます。フォームから送信された回答結果は、すべてデータでMAツール内に保存されます。
開催後の分析や個別フォローに活用できる
アンケートの回答結果は、MAツール内で顧客情報と紐づけて管理されるため、「どの顧客がいつどんなセミナーに参加し、どのような評価・感想を持っていたのか」といった情報を、適切に管理することが可能です。
また、アンケートの回答結果ごとに顧客を抽出することなども可能で、その抽出・分析結果をもとに次回のセミナーの改善や、セミナー後のフォローに役立てることができるのです。
MAツール「BowNow」とは?
セミナーの業務で役に立つ『MAツール』について、簡単にご紹介しました。数あるMAツールのなかでも、はじめてMAツールを導入する際におすすめのツールをひとつご紹介します。『BowNow(バウナウ)』というツールです。
BowNowは、国内シェアNo.1※のMAツールで、2024年1月時点の導入社数は13,000社を超えています。運用体制が小規模である企業や、ツールに不慣れな企業でも安心して導入・運用できるよう、「リーズナブルな価格」と「シンプルな操作性」にこだわり、開発・提供されています。価格設定も無料で利用できるフリープランからあること、導入後に約3か月間の無料カスタマーサクセスサポートが受けられることも魅力の一つです。
※出典:株式会社DataSign「DataSign Webサービス調査レポート 2023.12」
詳しくはこちら:MAツール『BowNow(バウナウ)』とは?
まとめ
セミナーアンケートの作り方のポイントからおすすめの項目、セミナーアンケートの回収・集計といったあらゆる業務を効率化できるツールとしてMAツールをご紹介しました。
セミナーは、顧客との良好な関係を築きながら、自社の得たい成果に繋げていく最良の場です。ぜひセミナーアンケートを活用し、継続的にセミナーの内容・運用の改善や、顧客のフォローを行ってみるようにしましょう。
また、セミナーアンケート含め、セミナーの企画・準備・運営に役立つ以下の無料資料をご用意しています。ぜひご参考ください。
セミナー事前準備チェックリスト
年間50本以上セミナーを主催するクラウドサーカスのノウハウをもとに、セミナー開催前の準備をスムーズにかつ漏れなく行うためのチェックリストを作成しました。セミナーの開催をお考えの企業様は是非、お気軽にダウンロードくださいませ。
監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子
新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。