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SMARTとは?成果に繋がる目標設定の方法や、活用の注意点など徹底解説

(公開:2024/09/30)
SMARTとは?成果に繋がる目標設定の方法や、活用の注意点など徹底解説

適切な目標設定を設定し、さまざまな施策を通してその目標を達成することは、ビジネスの成功において欠かせない取り組みです。フレームワーク「SMART」を活用することで、適切な目標設定を行うことができるうえ、目標が明確化されます。そのため、効率的且つ迅速な目標達成に役立ちます。

本記事では、目標設定に使えるフレームワーク「SMART」の概要や活用メリット、5つの要素、目標設定の例や注意点などをわかりやすく解説します。

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目標設定に使えるフレームワーク「SMART」とは

まず「SMART」の概要と活用メリットについて解説します。

SMARTとは

SMARTとは、以下の5つの要素から構成される目標設定のフレームワークです。

  • Specific(具体的に)
  • Measurable(測定できる)
  • Achievable(達成できる)
  • Related(経営目標に関連している)
  • Time-bound(時間制約がある)

具体性や実現可能性の低い目標、期限の曖昧な目標は、ただの願望となってしまうことが多く、目標達成の確率が下がります。目標達成のためには、上記の要素を満たすことが大切です。SMARTを活用して目標を具体的かつ明確に設定することで、達成可能性を高め、結果としてより効果的なパフォーマンスにつなげることができます。

特に「具体性」と「測定可能性」を重視することで、チーム全体が同じ方向を向き、個人だけではなく組織全体の目標達成率が向上します。SMARTを活用することで、その他にも様々なメリットがあります。次章で詳しくみていきましょう。

 

SMARTを活用するメリット

SMARTを活用することで、目標が具体化され、曖昧なゴールや非現実的な目標などがなくなります。日々の業務や必要なアクションなどの行動計画も作成しやすくなり、効率的に業務に取り組めるのがメリットです。個人やチームの目標に対する理解が深まり、全員が一丸となって取り組むことができるようになります。

また、目標の達成状況を定量的に評価できるため、進捗を追跡しやすく、必要な調整をタイムリーに行うことができるというメリットもあります。結果として、効果的なフィードバックや改善策の策定が可能となり、持続的な成長が促進されます。さらに、達成可能な目標を設定することで、モチベーションの維持や向上にも繋がりやすい点もポイントです。意欲的に取り組むことができるため、社員個人の目標達成が早まり、結果的に企業全体の収益の増加につながります。

 

SMARTの5つの要素

SMARTを構成する5つの要素について、それぞれ詳しく解説します。

SMARTの5つの要素

Specific:具体的に

「Specific(具体的に)」は、誰が読んでも理解できるように、目標を明確かつ具体的に設定することを指します。曖昧な目標ではなく、誰が、何を、どのように達成するのかを詳細に定義することで、行動指針を明確にできます。

たとえば、「売上を増やす」という目標ではなく、「次の四半期で新規顧客を10%増加させる」というように、具体的な数値やアクションを含めて設定することが重要です。具体的に目標を設定することで、達成への道筋が明確になり、チーム全員が同じ方向に向かって努力できる環境が整います。

 

Measurable:測定できる

「Measurable(測定できる)」は、目標達成の進捗や成果を定量的に測定できるようにすることを指します。測定可能な目標は、達成度合いや改善の余地を明確に示し、目標への到達度を具体的な数値で追跡することができます。

例えば、「売上を増加させる」ではなく、「売上を月次で20%増加させる」と設定することで、達成の可否を明確に評価できるようになります。測定基準を設定することで、成功を客観的に判断できるだけでなく、効果的なフィードバックや目標の再設定もスムーズに行えます。

 

Achievable:達成できる

「Achievable(達成できる)」は、現実的で実行可能な目標を設定することを指します。非現実的な目標は、モチベーションの低下、失敗の原因になる可能性があります。逆に難易度が低すぎる簡単な目標設定も、意欲の低下につながります。

現実的に達成可能な目標設定を行うには、適切なリソースや時間、能力を考慮することに加え、努力や工夫で達成できるものであることが大切です。頑張れば手が届く目標や、憧れにより近づける目標など、楽しめる目標を設定できると良いでしょう。

 

Related:経営目標に関連している

「Related(経営目標に関連している)」は、設定する目標が組織やビジネスの全体的な戦略と一貫していることを意味します。

たとえば、企業の戦略が「業務効率化」だった場合、「1日3件の商談を行い、月の売上予算500万円を達成する」という定量化できる目標を設定したとしても、本来の目的とはズレているため、失敗する可能性があります。企業全体の目標と、実際に定めた目標の整合性を意識することが重要です。目標が企業のビジョンや戦略と関連していれば、チームの貢献度が明確になり、全員が一つの方向に向かって進むことができ、失敗の防止にもつながります。

 

Time-bound:時間制約がある

「Time-bound(時間制約がある)」は、目標達成の期限を設定することを指します。期限があることで、目標への集中度が増し、具体的な行動計画が立てやすくなります。

例えば、「6ヶ月以内に新製品の販売を開始する」など「いつまでに目標を達成するのか」を明確にすることで、計画的かつ組織的な取り組みを実施可能です。進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて修正を加える際にも役立ちます。

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SMARTを用いた目標設定の例

SMARTを活用した具体的で現実的な目標設定とはどのようなものでしょうか?

たとえば「半年間で売上を増やす」という目標は非常に曖昧です。SMARTを用いれば、「第2四半期で新規顧客を5%増加させ、月次売上を15%向上させる」というように、具体的で測定可能、かつ達成可能な目標に変換できます。いくつかの具体例を以下に挙げるので、ぜひ参考にしてください。

  • 2025年5月までに月商1,000万円を達成する(2023年5月との対比で130%)
  • 3Qまでに、Web広告を経由して新規顧客50件を獲得する
  • 第3四半期でリピート契約15件、総額で500万円の案件を受注する 

 

SMARTと併せて活用するべき6つのフレームワーク

SMARTと併せて活用することで、より適切な目標を定められるフレームワークがあります。以下では代表的な6つのフレームワークを紹介します。

MBO(Management by Objectives)

MBO(Management by Objectives)は、目標管理の手法で、上司と部下が共同で目標を設定し、その達成度を評価するプロセスを通じて業績向上を図ります。人事評価や業績評価と連動させて活用されるのが一般的です。

SMARTと併用することで、目標がより具体的かつ測定可能となり、達成への道筋が明確になります。半期、もしくは四半期単位で目標を設定し、達成できているかを評価に反映していきます。SMARTと共にMBOを取り入れることで、個々の目標と組織全体の戦略が整合し、実効性の高い目標管理が実現します。

 

OKR

OKR(Objectives and Key Results)は、目標とその達成度を示す指標を組み合わせたフレームワークです。OKRにおける「目標」は、MBOにおける目標よりも「短期的なビジョン」な意味合いが強く、定性的な要素を含めて良いという特徴があります。

チャレンジングな目標を設定する際に用いられ、目標の達成率も50〜70%に定めるのが一般的です。そのため基本的には人事評価と連動させません。ワクワクするような目標を掲げられることが多く、よくベンチャー企業などで取り入れられているフレームワークです。

 

目的・目標の4観点(原田メソッド)

「目的・目標の4観点」は、「自分/社会・他者」「有形/無形」という2つの軸を融合した4つの視点に立ち、目標を達成するための動機付けを行うフレームワークです。目標達成に必要な要素を、いくつかのツールを使って標準化し、誰でも実践できるよう、原田隆史氏が考案・体系化した「原田メソッド」で活用されている考え方です。

目標達成を4つの観点で捉え直し、目標を達成することで得られるメリットを洗い出すことで、自分にとっての「目標を達成する価値」が明らかになります。

SMARTと組み合わせることで、目標達成の意義や具体的な行動計画が明確化され、より効果的な目標設定と、目標達成力の向上が期待できます。

 

KPIツリー

KPIツリーは、目標達成に必要な重要業績評価指数(KPI)を階層的に整理するフレームワークです。大目標であるKGI(重要目標達成指標)を頂点として、KGI達成するために必要な要素(KPI)を書き出し、さらにKPI達成のためのKPIを書き出す…といくつか枝分かれさせていきます。

KPIは「アクセス数」や「お問い合わせ件数」などの数値で判断できる定量的なものにして、誰が見ても達成したかどうかわかるようにすることが大切です。各指標がどのように目標達成に寄与するかを明確にすることで、チーム全体が同じ目標に向かって効果的に動くことができます。SMARTとKPIツリーを併用することで、より精緻な目標管理を実施できるでしょう。

SMARTと併せて活用するべきKPIツリー

関連記事:MA(マーケティングオートメーション)のKPIとKGIとは?設定のポイントと具体例を紹介

 

関連記事:インサイドセールスのKPIとは?代表的なKPIと設定手順解説

 

マンダラチャート

マンダラチャートは、目標達成のために必要な行動や要素を視覚的に整理するツールです。9×9の81マスを使うのが特徴で、各テーマにおける具体的な施策やそのアイディアを洗い出す際に活用します。

目標達成のために取り組むべき施策と、その具体的なアクションを可視化できるので、目標の具体化と実現性を高められる効果があります。視覚的な整理により、目標の全体像と各要素の関係性が理解しやすくなり、計画的な行動促進にも有用です。

 

ルーティンチェックシート

ルーティンチェックシートは、日々の業務や行動を定期的に確認するためのツールです。SMARTを用いて目標を設定し、日々のチェックリストとして活用することで、目標に向けた進捗管理が効果的に行えます。特に「Time-bound」の要素を意識することで、期限内に目標を達成するための習慣化が促進され、日々の行動が目標達成に直結しやすくなります。

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SMARTを活用した目標設定の注意点

SMARTを活用して目標設定を行う際に、気をつけるべき点を2つ紹介します。

評価基準を設ける

SMARTを活用する際には、目標の達成度を評価する基準を明確に設定することが重要です。「何をもって評価するのか」という具体的な評価基準がないと、目標達成の度合いが曖昧になり、生産性やモチベーションの低下、不信感が生まれる可能性が高まります。

定量的な評価指標を導入することで、目標の進捗を客観的に判断し、次の行動計画の策定に役立てることが可能です。達成感を実感しやすくなり、次なる目標へのモチベーションを維持する効果もあります。

 

認識を一致させる

目標設定の際には、チーム全員が目標の内容や意図を正しく理解し、認識を一致させることが不可欠です。特に、目標の具体性や関連性、期限についての共通認識がなければ、誤解や行き違いが生じ、効率的な目標達成は難しくなるでしょう。

定期的なミーティングや進捗確認を行い、目標に対する理解度を確認し合うことで、全員が同じ方向を向いて取り組むことでき、組織全体のパフォーマンス向上が見込めます。

 

まとめ

本記事では、目標設定に使えるフレームワーク「SMART」の概要や活用メリット、5つの要素、目標設定の例や注意点などを解説しました。

SMARTの5つの要素を活用することで、目標の達成可能性が向上し、組織や個人のパフォーマンスが最適化されます。他のフレームワークと組み合わせることで、その効果をさらに高めることも可能です。

適切な目標設定は、組織全体の方向性を明確にし、持続的な成長を促進します。SMARTを上手に活用して効率的に目標を達成し、ビジネスの成長につなげていきましょう。

 

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監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。

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