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ロジックツリーとは?作り方や例を4つの種類別に徹底解説

(公開:2024/09/30)
ロジックツリーとは?作り方や例を4つの種類別に徹底解説

ロジックツリーとは、さまざまな課題をツリー状に書き出して体系的に整理する手法です。現代のビジネス環境では、迅速な問題解決が常に求められています。特に情報が複雑化している今、効率よく課題を整理し、解決に導く手法が重要視されています。

そこで活用されているのがロジックツリーです。一見難しそうに感じる自社の問題も、ロジックツリーを利用することで可視化でき、整理しやすくなります。解決への道筋を明確にしてくれるフレームワークといえるでしょう。

本記事では、ロジックツリーのメリットや作り方、具体的な作成例について紹介します。

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ロジックツリーとは?

ロジックツリーとは、自社の抱える問題を「ツリー構造」と呼ばれる図を用いて、原因や要素を階層的に分解していくフレームワークです。木の形状に似た視覚的な図に、情報を配置して、問題の原因を階層的に分解していきます。

たとえば、木の幹から枝が伸び、さらに細かい枝葉に分かれていくように、まず問題を大きな要素に分解し、さらに小さな要素へと分類していくイメージです。この手法を使うことで、問題や課題の全体像を把握しやすくなるため、問題解決のプロセスをスムーズに進められるようになります。

 

ロジックツリーの4つのメリット

ロジックツリーを活用することで、多くのメリットが得られます。ここでは、代表的な4つのメリットについて解説していきます。

問題を把握しやすい

さまざまな問題が同時に発生すると、どこから手をつけていいのかが分からなくなることがあります。ロジックツリーは、そのような複雑化した問題を整理し、可視化するために有効な手法です。

たとえば、「売上が低迷している」という大きな問題を「新規顧客獲得の停滞」や「既存顧客の離脱増加」といった具体的な要因に分けていきます。このように、問題を階層的に分解することで、全体像と各要素間の関係がはっきりします。その結果、それぞれの問題に対して適切な対策が見出せるようになります。

 

優先順位をつけて問題解決できる

現代ビジネスでは、限られた時間とリソースの中で、最大限の効果を出すことが求められます。ロジックツリーを用いることで、問題の原因を重要度や影響度に応じて整理し、優先順位を明確化できます。

たとえば、「新規顧客獲得数が伸び悩んでいる」という問題に対して、ロジックツリーで分析した結果、「Web広告の費用対効果が低い」「ターゲット層にアプローチできていない」という点が明らかになったとします。

この場合、まずは費用対効果の高いWeb広告運用に注力し、並行してターゲット層へのリーチを改善する施策を検討する、といったように、優先順位をつけた戦略的な問題解決が可能になります。

 

短時間で解決策が見つけられる

ロジックツリーを用いることで、問題の全体像と要因の関係性が明確になり、短時間で効果的な解決策を見出せます。どの施策が効果的か、負担なく進められるかといった判断が可能となり、迅速に問題解決に至ることができます。

また、問題を整理する際、要素の重複や漏れを防ぎ、論理的な思考を促進します。「ほかにも原因があるのではないか」といった議論の停滞も軽減されるでしょう。このアプローチにより、チーム全体が一体感を持ちながら、効率的に解決策を見つけるプロセスが整います。

 

チーム内で問題を共有できる

ロジックツリーは、視覚的にわかりやすいツールのため、チームで問題意識を共有する際に非常に役立ちます。ツリー作成して問題点や要因、解決策を共有することで、メンバー全員の共通認識となり、同じ方向を向いてプロジェクトが進められるでしょう。

また、議論の際にロジックツリーを利用すれば、より活発な意見交換が実現し、新たな視点やアイデアを生み出すきっかけにもなります。共通認識をもとにした、建設的なアイデアが出しやすくなるという点も大きなメリットです。

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代表的な4種類のロジックツリー例

ロジックツリーには多くの種類があり、それぞれの目的に応じて利用されます。ここでは、代表的な4種類のロジックツリーを紹介します。

Whyツリー:原因追求

Whyツリーは、問題の根本となる原因を見つけるための手法です。問題に対して、「なぜ?」という問いを繰り返し投げかけることで、根本原因を突き止めます。たとえば、「売上が伸びない」という問題に対するWhyツリーは以下のようになります。

ロジックツリー『Whyツリー』

「なぜ伸びないのか」を枝分かれさせて考え、最終的に本質的な原因にたどり着くことを目指します。表面的な問題にとどまらず、実際の解決策を導き出すための重要なステップとなります。

 

Howツリー:問題解決

Howツリーは、問題に対する具体的な解決策を考えて、実行計画を立案するために用いられるロジックツリーです。問題に対して「どのような方法があるか」という問いを続けて、具体的な解決方法を行動レベルまで落とし込みます。

たとえば、「Webサイトのアクセス数を増加させる」という問題に対して、Howツリーを作成した場合は以下のようになります。

ロジックツリー『Howツリー』

どう課題に取り組むべきかがわかるので、計画を立てる際のフレームワークとして活用できます。問題解決の具体的な手順を示すことで、チーム全体が統一感のある行動を取れるようになるでしょう。

 

Whatツリー:要素分解

Whatツリーは、対象となる問題やテーマをより深く理解するために、その要素を分解する手法です。問題全体の構造を明確化し、それぞれの部分がどのように関連しているかがわかります。構成を細かく分解することで、抜け漏れなく必要な要素を洗い出せます。以下は「コンテンツ」について、構成する要素を分解したロジックツリーです。

ロジックツリー『Whatツリー』

どのような要素があり、どう構成されているのか、テーマを分解することでボトルネックや不足要素が可視化できます。

 

KPIツリー

KPIツリーは、最終目標であるKGI(重要目標達成指標)を頂点にし、その達成に必要な中間目標のKPI(重要業績評価指数)を枝葉のように可視化したロジックツリーです。活用することで、KGI達成に向けて何が求められるのかを整理でき、施策の立案に役立ちます。

KPIツリーを作成する際は、まずKGIを設定し、そのゴールを達成するためのKPIを追加していきましょう。KGIからの流れでツリーを埋めることで、目標達成に向けた一貫性のある戦略が構築できます。漏れのないKPI設定が実現し、具体的に取り組むべき施策や追求すべき達成指数がはっきりします。

ロジックツリー『KPIツリー』

関連記事:MA(マーケティングオートメーション)のKPIとKGIとは?設定のポイントと具体例を紹介

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ロジックツリーの作り方

最後に、ロジックツリーを効果的に作成するためのステップやポイントを紹介します。

ロジックツリーの作り方4ステップ

 

STEP.1 目的を明確にする

ロジックツリーを作成する最初のステップとして、現状における問題点や、最終的に目指すゴールを明確にしましょう。たとえば、「Webサイトへのアクセス数を増やしたい」のように、具体的な目標・目的を設定することが大切です。

目標があいまいなままだと、その後の分析や対策が焦点からズレてしまい、効果的な施策を打てなくなる可能性があります。新しいアイデアを見出すための道筋を考えるのか、問題の根本的な原因を探索するのか、目的を具体化することでより効果的な分析が実現します。
ロジックツリーを最大限に活用するためにも、まずは土台となる「目的」をしっかりと定めましょう。

 

STEP.2 仮説を立てる

目的が定まったら、次は具体的な要因を探る段階に入ります。ただし、やみくもに要因を探しても、効果的な解決策にはたどり着きません。ここで重要なのが「仮説を立てる」作業です。

たとえば、「新規顧客獲得が伸び悩んでいる」という課題に対して、「Webサイトの認知度が低いのではないか?」「競合と比べて価格設定が高すぎるのではないか?」といったように、具体的な要因を仮説として挙げていきます。

この際、最初から「正解」を見つけようとする必要はありません。「もしかしたら、これが原因かもしれない」という程度の仮説を、思いつく限り多く挙げていくことが大切です。
多角的な視点から問題を検討することで、問題の全体像がクリアになり、より的確な分析を進められるようになるでしょう。

 

STEP.3 「MECE」をもとに作成する

MECE(ミーシー)とは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive(相互に重複せず、全体として漏れがない)」の略称で、コンサルタント企業のマッキンゼー&カンパニー社が提唱した考え方です。この手法は、「漏れなく、ダブりなく」といった意味合いで利用され、複雑な問題の整理や要因の洗い出しに役立ちます。

ツリー作成時にMECEを意識することで、「顧客満足度の低下」と「リピート率の低下」といった重複項目を避けながら、さまざまな要素を網羅した分析が実現します。より精度の高い分析が可能となり、効果的な解決策の立案につながるでしょう。

 

STEP.4 解決に結びつくまで分解する

MECEを意識してロジックツリーを作成した後は、具体的な行動に落とし込む段階に進みます。特に問題解決のために活用する「Howツリー」では、実行しやすいアクションレベルまで要素を詳細に掘り下げることが必要です。

たとえば、「売上が伸び悩んでいる」という問題を考える際に、その問題を単なる表面的なものとして捉えるのではなく、「新規顧客の獲得」や「リピート率の向上」といった明確な目標に分解します。さらに、「新規顧客の獲得」を実現するために、「SNS広告の運用」や「ターゲット層に響くイベント参加」といった具体的な行動案にまで掘り下げていきます。

このように、ロジックツリーを作成する際は、各要素を「すぐに実行に移せるレベル」に分解することが重要です。

 

まとめ

ロジックツリーは、複雑な問題を整理し、筋道を立てて解決策を見つけ出すための有効なフレームワークです。活用することで、抱えている問題の全体像を把握しやすくなり、それぞれの要素の関連性や優先順位も見えてきます。その結果、よりスピーディーかつ的確な解決策を導き出せるでしょう。

さらに、チーム内で共有することで、共通認識のもとでプロジェクトが進められるというメリットもあります。 マーケティング戦略をスムーズに進める上でも、ロジックツリーを使って全体像を可視化することは非常に重要です。ぜひ、日々のマーケティング活動にロジックツリーを取り入れてみてください。

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監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。

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