MAツールと連携できるサービスを紹介!連携で実現できることや、気をつけたいポイント

マーケティング業務の効率化や成果の最大化に欠かせないのが、MA(マーケティングオートメーション)ツールですが、MAツールは他システムと連携させることで、より大きな効果を発揮します。また、より効率的なデータの一元管理や業務自動化が可能になり、企業のDX推進にも貢献します。
本記事では、MAツールの基本から、連携可能なサービス、メリット・デメリット、導入時の注意点までを詳しく解説。最終章では、350以上のツールと連携可能な「BowNow」も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
MA(マーケティングオートメーション)とは
まずはMA(マーケティングオートメーション)の基礎知識について解説します。
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、見込み顧客の獲得・育成・管理など、一連のマーケティング業務を自動化・効率化できるシステムです。

リードジェネレーション(見込み顧客の獲得)・リードナーチャリング(見込み顧客の育成)・リードクオリフィケーション(見込み顧客の選別)の3つのプロセスを行う「デマンドジェネレーション」を支援する役割を果たします。具体的には、顧客の行動や属性をもとに、最適なタイミングでメルマガ配信や資料提供を行い、購買意欲を高めるなどが主な取り組みです。API連携によって他システムとの情報共有やデータ分析も可能になり、マーケティング活動全体の精度と効率を高めることができます。API連携について、詳しくは以下で解説します。
MAツールのAPI連携とは
MAツールのAPI連携とは、他のシステムやアプリケーションとデータをやり取りするための接続機能です。API連携によって、簡単に機能の拡張やデータ連携を行うことができます。そのため、自社で新たにシステムを開発する必要がなく、コストや作業負担の大幅な削減にも効果的です。
連携するツールによって拡張する機能は異なりますが、たとえば、顧客情報の一元管理や分析がよりスムーズになり、マーケティング施策の精度の向上などが期待できます。
MAツールと連携できるサービスと、連携で実現できること
MAツールと連携できる具体的な7つのサービスと、連携することで実現できる内容についてそれぞれ解説します。
CRM
CRM(顧客関係管理)とは、顧客の基本情報や購買履歴、行動データなどを一元管理できるシステムです。MAツールと連携することで、見込み顧客の情報とCRMに蓄積されたデータを活用し、より的確なアプローチが可能になります。
たとえば購買履歴に応じたメルマガ配信や再アプローチができ、顧客満足度の向上やリピーター獲得につながります。部門をまたいだ情報共有にも役立ち、業務効率の向上にも有効です。
SFA
SFA(営業支援システム)は、顧客情報や営業活動の履歴、案件の進捗状況などを一元管理し、営業の可視化と効率化を支援するツールです。MAツールとの連携によって、営業部門で得た情報を即座にマーケティングに活用でき、顧客の行動履歴をもとに精度の高い提案が可能になります。
また、リアルタイムでの情報共有により、営業とマーケティングが連携したスピーディなアプローチを実現できます。
DMP
DMP(データマネジメントプラットフォーム)は、Webサイトの訪問履歴や購買履歴、ユーザー属性などのデータを一元管理し、分析・活用できるツールです。DMPが蓄積した詳細なデータをMAツールと連携することで、より精度の高いターゲティングやパーソナライズが可能になります。たとえば、サイト離脱ユーザーにバナー広告を配信するといった再アプローチも実現でき、成約率向上につながります。
CDP
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)は、顧客一人ひとりの属性や行動データを統合・管理できるツールです。通常はバラバラに管理されがちなデータを集約し、顧客の全体像を明確に把握できます。
MAツールと組み合わせて活用することで、詳細なデータをもとに精度の高いセグメントやパーソナライズ施策を実行可能。長期的な視点でのマーケティング施策や戦略立案にも活用でき、業務の効率化と成果向上に貢献します。
名刺管理ツール
名刺管理ツールは、紙の名刺をデータ化し、会社名・部署・役職などの情報を一元管理できるシステムです。MAツールと連動させれば、名刺情報を正確かつスムーズに取り込み、見込み顧客データとして活用できます。手入力によるミスを防ぎ、営業・マーケティングの効率化にも貢献します。
特に展示会やイベントなどで収集した名刺データを迅速にマーケティング施策に反映させられる点が大きなメリットです。
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チャットシステム(チャットボット)
チャットシステム(チャットボット)は、Webサイト上でユーザーと自動で会話を行うツールです。24時間対応可能なため、ユーザーの利便性や満足度を高めつつ、行動パターンやニーズなどの有益なデータを収集できます。
MAツールと連携することで、チャット上で得た情報を見込み顧客の属性や興味関心として蓄積し、よりパーソナライズされたマーケティング施策に活用できます。ユーザーの温度感を把握する手段としても有効です。
ウェビナーツール
ウェビナーツールは、Web上でセミナーを配信できるシステムで、発言のコントロールや質疑応答、アンケート機能などを通じて、手軽に充実したオンラインイベントを実施できます。
MAツールと組み合わせて活用すれば、参加者の情報やアンケート結果を自動的に取り込み、見込み客の抽出や関心度に応じたフォローアップが可能です。効率的なリード育成やナーチャリング施策に役立ちます。
MAツール連携による主なメリット
MAツールを他のツールと連携することで、具体的にはどのようなメリットが得られるのでしょうか?主な5つのメリットを紹介します。
社内の情報共有スピードが向上
他のシステムとMAツールの連携によって、社内の情報共有スピードが大きく向上するというメリットがあります。部署ごとに異なるツールを使用していても、連携によりデータが自動で反映され、部門間での情報の行き違いやタイムラグを防ぐことが可能です。
特にMAとCRMを組み合わせることで、育成したリードを営業部門へスムーズに引き渡せるため、迅速かつ精度の高いアプローチが実現します。結果として、業務効率化や売上向上にもつながります。
自動化によりミスのないデータ処理が可能
データ処理の自動化が可能となり、人的ミスを大幅に削減できるのもMA連携の大きな魅力です。手入力が不要になることで、入力ミスや情報の抜け漏れといったリスクが軽減され、常に正確なデータを保つことができます。
たとえば名刺管理ツールと連携すれば、画像認識で読み取った情報をそのままMAツールに取り込むことができ、作業の手間も削減されます。効率的かつ精度の高い運用が実現できるでしょう。
マーケティングの業務負担を軽減できる
MAツールと他システムを連携することで、マーケティング業務の効率化と負担軽減も実現できます。各ツールのデータを一元管理できるため、情報収集や分析の手間が減り、作業がスムーズになります。
たとえば、DMPツールと連携することで、ユーザーの行動データや効果測定結果を即座にMAツールへ反映させ、迅速に施策へ活用可能です。マーケティングのPDCAサイクルを加速させ、戦略実行のスピードと精度向上が期待できます。
タイムリーな対応で機会損失防止につながる
MAツール連携によって顧客ニーズの変化や市場の動きをリアルタイムで把握できるようになるため、適切なタイミングでのアプローチが可能となり、機会損失を防げます。
特にCRMとの連携では、接点が途絶えた顧客や休眠顧客の掘り起こしも容易になり、再アプローチの機会を逃しません。迅速な対応は顧客満足度の向上にもつながり、長期的な関係構築や売上拡大にも寄与します。
より精密なデータ分析と改善施策が可能になる
MAツールと他システムの組み合わせて活用することで、複数のデータソースを統合し、より精密なデータ分析が可能になるといったメリットもあります。顧客ごとの行動やニーズを詳細に把握でき、最適なタイミングや方法でアプローチを行うことができるためです。
さらに、分析結果をもとに施策の効果検証や改善が迅速に行えるため、営業・マーケティング戦略の精度が向上します。結果として、顧客満足度の向上や売上の最大化にもつながります。
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MAツール連携によるデメリット
MAツールを他のツールと連携することで多くのメリットを得られますが、同時にデメリットも存在します。連携によるデメリットを知ったうえで取り組むことで、よりスムーズかつ効率的な連携が行えます。
管理の手間が増える可能性
MAツールと他システムの連携によって利便性は向上しますが、その反面、管理の手間が増える可能性があります。複数のシステムを同時に扱う必要があるため、管理項目が増加し、慣れていないツールを扱うことでかえって業務効率が下がる恐れもあることを覚えておきましょう。
また、ツール同士が連携していても情報の統一化は手動で行う必要がある場合もあり、データの整合性を保つための運用体制が求められます。導入前に十分な準備や、適切な運用体制の構築が必要です。
情報の整合性に気を付ける
連携の際には、情報の整合性に注意が必要です。たとえ連携が可能であっても、情報の統一化を自動で行えないツールもあり、古いデータがそのまま参照されてしまうリスクがあります。
特にMAツールとCRMを連携する場合、顧客情報の登録方法をあらかじめ統一し、どの情報が正しいのかを明確にする運用ルールを設けることが大切です。便利な連携機能にも管理面での配慮が欠かせません。
MAを導入する際に押さえておきたい5つの選定基準
MAツール連携について詳しく解説してきましたが、実際にMAツールを導入する際には、どのようなことに注目して選定すればいいのでしょうか?特に重要な5つのポイントについて解説します。
顧客を増やすための機能が充実しているか
MAツールを選定する際は、顧客を増やすための機能が充実しているかを確認することが重要です。一般的なMAツールは、セミナー参加や問い合わせなどで得た個人情報をもとに見込み客へアプローチしますが、中には問い合わせ前の「匿名客」にも働きかけられる機能を持つツールもあります。
こうした機能があれば、接点を持つ前の潜在層にもリーチでき、より効率的な顧客獲得が可能になります。
誰でも扱いやすい設計になっているか
MAツールが誰でも扱いやすい設計かどうかを確認しましょう。操作が複雑だったり、導入までに手間がかかるツールは、かえって業務負担を増やしてしまう可能性があります。
特に初めてMAを利用する企業では、「すぐに使い始められるか」「初心者でも直感的に操作できるか」といったポイントを事前にチェックしておくと安心です。操作性の高いツールを選ぶことで、社内の定着もスムーズになります。
自社の販売・営業スタイルに適した機能があるか
「自社の販売・営業スタイルに合った機能が備わっているか」という点も、MAツールを選ぶ際に大切なチェック項目です。
たとえば、BtoBビジネスでは商談ベースのアプローチが中心となるため、長期的な関係構築を支援する機能が求められます。一方、BtoCでは顧客数が多く、短期間での購入判断が多いため、多数の顧客を一括管理できる仕組みや、複数チャネルへの発信機能が重視されます。自社の取引特性に合わせた機能の有無をチェックしましょう。
導入後のサポートがしっかりしているか
MAツールを選定する際は、導入後のサポート体制が整っているかどうかも重要なポイントです。多機能なツールであっても、すぐにすべてを使いこなすのは難しい場合があります。
操作方法や初期設定を専門スタッフが丁寧にサポートしてくれるか、学習のためのセミナー動画やユーザー会が用意されているかなど、運用支援の充実度を確認しましょう。安心して導入・活用するためには、万全のサポート体制が役立ちます。
コストと機能のバランスが取れているか
MAツール選びでは、コストと機能のバランスが重要です。価格が安くても必要な機能が不足していれば、効果的な運用は難しくなります。一方、機能が充実していてもコストが高すぎると、導入や継続が負担になることもあるでしょう。
自社の予算や運用計画に合わせて、必要な機能をしっかり備えつつ無理のない価格帯のツールを選ぶことが大切です。適切なバランスを見極めることで、長期的に効果的なマーケティング活動が可能になります。
MAと他システムの連携で気をつけたいポイント
実際にMAツールと他システムを連携する際、気をつけるべきポイントについて紹介します。
データの二重登録が発生するリスクがある
MAツールとの連携では、同じ顧客でも氏名の表記ゆれなどにより、別人として登録されてしまうケースがあるため、データの二重登録に注意が必要です。重複したデータがあると、正確な分析ができず、マーケティング効果が損なわれる恐れがあります。
二重登録を防ぐには、データクレンジング作業を定期的に実施し、情報の整合性を保つことが大切です。連携前後のデータ管理体制も見直しておきましょう。
サーバートラブルが発生する可能性がある
サーバートラブルのリスクにも注意する必要があります。たとえば、API連携で利用している外部サーバーに障害が発生すると、データの取得ができず、MAツールの一部機能が使えなくなる可能性があるほか、情報漏洩やウイルス感染のリスクも伴います。
トラブルを防ぐには、信頼性やセキュリティ性の高い製品を選ぶことが重要です。連携前のリスク確認も欠かせません。
非対応のシステムがある場合も
MAツールは、すべてのシステムと連携できるとは限らない点に注意が必要です。既存のシステムが非対応の場合、データの共有や活用が難しくなり、業務効率の向上が見込めなくなることもあります。
そのため、事前に連携可能なシステムを必ず確認しましょう。将来的に導入する可能性のあるツールも視野に入れ、なるべく多くのシステムと連携できるMAツールを選ぶことが大切です。
連携して実現したいことを事前に整理する
MAツールと他システムを連携させる際は、連携して何を実現したいのかを事前に整理することを推奨します。
すべてのデータを連携することも可能ですが、必要以上の情報連携はシステムの負荷やデータ整備の手間を増やす原因になります。そのため、どのシステムと連携し、どのデータをどのように活用するかを明確にした上で連携を進めることで、無駄のない効率的な運用が可能です。
350以上のツールと連携できるMAツール「BowNow」とは

クラウドサーカス社が提供する「BowNow」は、Salesforceやkintoneに加え、JENKAやYoomなどのiPaaSを活用することで、350以上の多様なツールと柔軟に連携できるMAツールです。「BowNow」の特徴や、連携できるツールについて紹介します。
MAツール「BowNow」の特徴
BowNowは、株式会社クラウドサーカスが提供する国産のMAツールで、14,000社以上に導入されています。直感的に使えるシンプルな操作性と、手厚いサポート体制が特長で、特にマーケティングに初めて取り組む企業や中小企業に適しているツールです。BowNowは営業担当やマーケターだけでなく、「チーム全員が使える」ことをコンセプトに設計されており、実務で役立つ機能も充実しています。
「リードの自動登録機能」や、14,000社の成功パターンを活かした「ABMテンプレート機能」など、成果に直結する仕組みが揃っているほか、無料から始められる料金プランも魅力のひとつです。
「BowNow」と連携できるツール例
BowNowは、Salesforceやkintoneなどの主要な業務システムとAPI連携が可能で、リード情報をリアルタイムに送信・共有できます。
Salesforceは顧客管理や営業支援に優れたCRMツールであり、kintoneは業務アプリをノーコードで作成できる業務改善プラットフォームとして、顧客や案件管理の現場で活用されています。
さらに、JENKAやYoomといったiPaaS(Integration Platform as a Service)を通じて、BowNowは350以上の多様なツールとも柔軟に連携可能です。システム間のデータ連携や業務の自動化を実現し、全体の業務効率化とデータ活用を支援します。
まとめ
本記事では、MAツールの基本から、連携可能なサービス、メリット・デメリット、導入時の注意点までを詳しく解説しました。
MAツールは、CRMやSFA、チャットボット、ウェビナーツールなど多様なシステムと連携することで、より効果的な業務の自動化や情報共有の効率化を実現できます。ただ、適切に連携すれば、データ分析の精度向上や機会損失の防止など多くのメリットがありますが、二重登録やサーバートラブルといったリスクにも注意が必要です。
ツール選定時は機能やサポート、コストのバランスを見極め、自社に最適な製品を選びましょう。
無料で使えるMAツール『BowNow(バウナウ)』
MAツールに興味はあるけど費用をかけず、まずはミニマムスタートで試してみたいという方におすすめのMAツールです。また、無料プランにメール配信機能も搭載しており、MAツールを存分にお試しいただけます!
監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。