メルマガの作り方を徹底解説!手順・成功のコツ・配信の注意点まで

メルマガは、顧客に直接情報を届けられる数少ないマーケティング施策のひとつです。
SNSや検索広告とは異なり、すでに接点のある相手に能動的にアプローチできるため、長期的な関係構築や購買促進に高い効果を発揮します。
特に「顧客との接点が少ない」「関係が薄れてきている」と感じている企業にとっては、まさに課題解決の糸口となる手法です。
ただし、ただ配信するだけでは成果にはつながりません。開封率を高める件名の作り方、クリックを生む本文の構成、最適な配信タイミングなど、成果を出すには正しい戦略とテクニックが必要です。
本記事では、メルマガの作り方を10のステップで体系的に解説します。基本の手順をしっかりおさえたうえで、配信を重ねながら改善を続けていきましょう。
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クラウドサーカス社が、これまで4,000以上の施策を試し、蓄積してきた「メルマガの作成・配信・運用に関わる知識&ノウハウ」をこの一冊にまとめています。まずは知っておきたい基礎から、成果を出すための具体的な手法まで、数値データと事例をもとに全65ページの大ボリュームで徹底解説。
目次
メルマガの作り方!10のステップで解説
メルマガを「なんとなく」始めても、思うような成果にはつながりません。開封率やクリック率を高め、継続的に成果を出すためには、正しい手順で準備・設計・配信を行うことが重要です。
本章では、メルマガ制作の全体像を10のステップで体系的に解説します。
STEP1. メルマガの目的を明確にする
メルマガ制作の出発点は、「なぜメルマガを配信するのか」という目的の明確化です。目的が曖昧なまま配信を始めると、コンテンツの方向性がブレてしまい、担当者の負担が増えるだけでなく、効果測定も難しくなります。
メルマガの主な目的は、大きく3つに分けられます。

- 関係構築:潜在層のユーザーに役立つ情報を定期的に提供し、中長期的な信頼関係を築く。
- 送客:イベント・セミナー・商談・ECサイトなど、次のアクションにユーザーを誘導する。
- 購買促進:新商品・セール・クーポン情報を配信し、購入の意思決定を後押しする。
たとえば、BtoB企業であれば「セミナー集客のための送客」、ECサイトであれば「クーポン配信による購買促進」といった具合に、自社の状況に合わせて目的を定めましょう。
目的に応じて、その後の配信内容・ターゲット・KGI・KPIがすべて変わります。
STEP2. ターゲットとペルソナを設定する
目的が定まったら、次は「誰に届けるのか」を明確にします。ターゲット像をあらかじめ設定しておくと、読者のニーズや最適なアプローチ方法が見えてきます。逆に、ターゲットが曖昧なままでは、本来リーチしたい相手に情報が届かず、メルマガを通じて得たい成果につながりにくくなるので注意しましょう。
ターゲットをより具体的に定めるには、「ペルソナ」を活用するのがおすすめです。ペルソナとは、年齢・性別・職業・家族構成・趣味などの属性を細かく設定し、架空の人物として具体化したターゲット像のことです。
「この人に読んでもらうために書く」という視点ができるため、コンテンツの方向性が定まりやすくなります。また、マーケティングチーム内でターゲット像を共有する際にも、認識のズレを防ぐのにも効果的です。

関連記事:マーケティングで重要なペルソナとは?
STEP3. コンセプトを決める
ターゲットが定まったら、メルマガ全体のコンセプト(世界観・テーマ・トーン)を決めましょう。「このメルマガを読むと何が得られるのか」が受信者に伝わるコンセプトを設定することで、開封やクリックの動機づけにつながります。
また、コンセプトを先に決めておくと、毎回のコンテンツ企画をスムーズに進められるようになります。
STEP4. コンテンツ企画・テーマを設計する
コンセプトが決まったら、具体的なコンテンツ企画・テーマを設計します。「毎回ネタ探しに苦労する」という悩みは、この段階で複数回分のテーマを事前に洗い出しておくことで防ぐことができます。
コンテンツのアイデアを出す際は、以下のような切り口が参考になります。
- 自社のノウハウ・事例紹介
- 業界ニュース・最新動向
- よくある質問(FAQ)
- ターゲットが抱える課題と解決策
- 自社サービス・製品のアップデート情報
STEP5. 配信するコンテンツ(本文・件名)を作成する
次は、メルマガの本文と件名を実際に作成するステップです。ここでは特に「件名」と「本文・CTA」の設計が成果を左右します。それぞれの作り方を詳しく解説します。
メルマガのゴールを先に決める
本文を書き始める前に、「このメルマガを受け取った人に、最終的に何をしてほしいのか」というゴールを1つだけ決めましょう。
ゴールが複数あると、コンテンツもCTAも焦点が定まらず、結果的にどれも中途半端になってしまいます。
本文とCTAの作り方
本文は、読者がメールを読む時間が非常に限られていることを意識して、できるだけ簡潔にまとめることが重要です。1通のメールが読まれる時間は10秒程度とも言われています。伝えたいことを絞り込み、要点を先に伝える構成にしましょう。
CTAは「クリックを促したいリンクを1つに絞る」ことが基本です。複数のリンクを設置すると、読者の注意が分散しクリック率・CV率が低下します。実際の比較データでも、CTA1つに絞ったメールはそうでないメールと比べて、クリック率が1.3倍・CV率が4倍という結果が出ています。
また、ファーストビュー(メールを開いた瞬間に表示されるエリア)にCTAを配置することも重要です。ファーストビューにCTAボタンを入れたメールは、そうでないメールに比べてクリック率が約5倍(10.56% vs 1.98%)になったケースもあります。

開封したくなる件名を考える

件名はメルマガの「顔」です。受信者の51.5%が「件名・タイトル」を見てメルマガを開封するかどうかを判断しているというデータがあります(Benchmark社「メールマガジン購読状況調査2023年度版」より)。
また、「本文プレビュー」が20.7%、「送信元名」が19.8%と続いており、件名だけでなく本文プレビューや送信元名にも気を配ることで、開封率のさらなる改善が期待できます。
以下では、件名を作成するうえで押さえておきたいポイントをまとめます。
■ 件名は30文字以内がベスト(4,237件のデータより)
クラウドサーカス社が過去5年間で実施した4,237件のメルマガ施策データを分析したところ、タイトルが40文字を超えると開封率が低下する傾向が確認されています。メール受信ボックスでは件名の後半が省略されることも多く、特にスマートフォンではより短く表示されます。
30文字以内を目安に、先頭15文字以内に最重要キーワードを入れましょう。

■ 件名に受信者の名前を入れると開封率が大幅に向上
同データによると、件名に受信者の姓(差し込みコード)を含めると、平均開封率が25.8%から32.5%に向上することがわかっています。「〇〇様へ」と書くだけで、一斉配信でも個別感が生まれ、受信者の注意を引きやすくなります。
■ 6つの件名作成アプローチと実例
効果的な件名を作るには、以下の6つのアプローチが参考になります。どれか1つだけでも取り入れることで開封率の改善が期待できます。
| アプローチ | ポイント | 実例 |
|---|---|---|
| ①有益性 | 読者が得られるメリットを明確に伝える | 新卒や若手を早期戦力化させる、営業体制づくりについて |
| ②独自性 | 他社にはない自社ならではの情報を訴求する | 月1,000商談を生み出すインサイドセールス組織の創り方 |
| ③超具体性 | 数字や具体的なデータを使う | 日本企業でMAの成果が出にくい4大理由 |
| ④緊急性 | 「今すぐ読む理由」を作る | 【〆切1週間】「値上げ」を実現する5つのステップ |
| ⑤共感性 | 読者の悩みやあるあるを取り上げる | 【解説】なぜMAツールは定着しないのか? |
| ⑥問いかけ | 読者に問いかけ、関心を引く | USP訴求、UXを意識した「販促戦略」をしていますか? |
STEP6. 配信リストを用意する
メルマガを配信するためには、受信者のメールアドレスリスト(配信リスト)が必要です。リストはメルマガの効果を大きく左右する重要な要素です。特定電子メール法に基づき、受信に同意した(オプトイン済みの)ユーザーのみを対象にリストを構築してください。
また、配信リストの属性とメルマガの内容が合致していることも重要です。たとえば「建設業向けのメルマガ」を全業種混在のリストに配信してしまうと、関係のないユーザーからの購読解除が増え、開封率も低下します。
ターゲットの属性・配信リストの属性・件名と内容の3点を必ず整合させましょう。
STEP7. 配信方法を決める
メルマガの配信方法には主に4種類があります。目的や状況に応じて使い分けることが大切です。
| 配信方法 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| 一斉配信 | リスト全員に同一のメルマガを一斉送信する、最も基本的な方法 | お知らせ・キャンペーン情報など、広く届けたい場合 |
| ステップメール | 登録者のアクションをきっかけに、シナリオに沿って複数のメールを段階的に配信する方法 | ナーチャリング(ユーザーの検討段階を引き上げたい場合) |
| セグメントメール | 業種・役職・行動履歴などの属性でリストを絞り込み、最適化したメルマガを配信する方法 | ターゲットを絞って開封率・クリック率を高めたい場合 |
| 1to1風メール | 差し込み機能で受信者ごとに名前や情報を挿入し、個別送信のような印象を与える方法 | CVを直接狙いたい場面、商談打診など |
一斉配信
一斉配信とは、配信リストに登録されているユーザー全員に、同一のメルマガを一度に送信する方法です。メルマガ配信の中で最も基本的な手法であり、MAツールやメール配信システムを使えば、数千〜数万件のアドレスに対しても安定して配信できます。
新商品のお知らせ・キャンペーン情報・イベント告知など、特定のセグメントに限らず広くユーザーに届けたいコンテンツに適しています。配信の準備がシンプルで運用負荷が低いため、メルマガを始めたばかりの段階や、まず配信を継続することを優先したい場合にも取り組みやすい方法です。
ステップメール

ステップメールとは、設定したスケジュールに合わせて段階的にメール配信する手法です。あらかじめ配信する条件を決めておき、ユーザーに適したタイミングでメールを送ります。
たとえば、問い合わせをしてくれた見込み顧客に対して、「お礼メール」を送り、段階を踏みながら「製品情報」「活用方法」を配信して、効率よく商談へとつなげます。
セグメントメール

セグメントメールとは、リードを特定の条件で分類してメールを送る手法です。「セミナーを申し込んだ」「資料をダウンロードした」といったリードのリアクションで分類する場合と、業界や職種、地域といった属性で分類する場合があります。
そして、選んだセグメントにおいて、受信者が興味を持ちそうな情報を配信していきます。受信者のニーズに合わせることで、開封率やクリック率の向上などに効果的です。
セグメントメールは、メールの頻度や配信のタイミングにルールはなく、企業側が自由に決められます。ユーザーの行動にもとづいて配信し、顧客が必要なときに必要な情報を提供できるようにしましょう。
1to1風メール
差し込み機能を活用し、受信者ごとに名前や関連情報を挿入することで、個別にメールを送っているような印象を与える配信方法です。一斉配信でありながら、個別感を演出できるため、CVを狙いたい場面で特に効果的です。
クラウドサーカス社の実データでは、1to1テキストメールと通常のテキストメールを比較したところ、開封率(36.54% vs 29.52%)・クリック数・CV数のいずれでも1to1メールが大きく上回りました(CV数8件 vs 23件)。
| 指標 | 通常テキストメール(A) | 1to1テキストメール(B) |
|---|---|---|
| 開封率 | 29.52% | 36.54% |
| 総クリック数 | 75件 | 88件 |
| 総CV数 | 8件 | 23件 |
出典:クラウドサーカス株式会社 メルマガ配信データより
実際に1通から13件受注した1to1メールの事例
クラウドサーカス社では、以下のポイントを押さえた1to1メールを配信し、1通のメール施策から13件の受注を獲得しています。
- 件名:15文字以内に用件を入れる(例:「【お打ち合わせの依頼】クラウドサーカス橋口浩暉」)
- 送信元:個人名で送信(担当者名 <メールアドレス>)
- 配信時間:月曜日の午前中(電話がつながりやすく、メールも読まれやすい時間帯)
- 本文:宛先の会社名・名前(名)は入れず、ファーストビューにリンクを配置
- 頻度:1顧客に対して最多でも3ヶ月に1回まで(売り込み感を防ぐ)
STEP8. 配信時間・曜日を決める
いくら内容が良くても、受信者が読まない時間・曜日に配信してしまっては効果半減です。クラウドサーカス社が保有する4,237件の配信データをもとに、BtoB向けの最適な配信タイミングをご紹介します。
最適な配信時間:11:30〜12:00(昼休み直前)がベスト
開封率・クリック率・CV率をかけ合わせたスコアが最も高い時間帯は、昼休み直前の11:30〜12:00です。業務の合間に一息つくタイミングでメールが届くと、開封されやすくなります。
最適な曜日:火・水・木曜日がおすすめ(4,237件のデータより)
同データによると、開封率が最も高い曜日は木曜日、クリック率が最も高いのは火曜日です。月曜日は週末のメールに埋もれやすく、金曜日は退社前後で読まれにくいため、火〜木曜日が配信のゴールデンゾーンです。

関連記事:メルマガのベストな配信時間は?
STEP9. 配信前のチェックを行う
配信前のチェックを怠ると、誤送信・表示崩れ・リンク切れなどのトラブルにつながります。以下のチェック項目を必ず確認してから本配信に進みましょう。
マルチパート設定の確認
HTMLメールとテキストメールを両方送れる「マルチパート設定」になっているかを確認しましょう。HTMLメールに対応していない環境の受信者にも、テキストメールとして内容を届けることができます。

配信停止設定の確認(特定電子メール法)
特定電子メール法により、配信停止(オプトアウト)の仕組みをメールに必ず記載することが義務付けられています。配信停止リンクや手続きの案内が正しく設定されているか確認してください。
レスポンシブ対応の確認
受信者はPC・スマートフォン・タブレットなど、さまざまなデバイスでメルマガを閲覧します。HTMLメールの場合は、各デバイスで表示が崩れていないかをテスト配信で事前に確認しましょう。
リンクの確認
メール内のすべてのリンクが正しいURLに設定されているか、リンク切れが起きていないかを必ず確認します。リンクのミスはクリック率・CV率の直接的な損失につながります。
誤字脱字・内容の最終チェック
本文・件名・差し込みコード・送信元名など、誤字脱字がないかを目視で確認します。差し込みコードが正しく動作しているかも、テスト配信で必ず確かめましょう。
STEP10. テスト配信し、問題なければ本配信
すべてのチェックが完了したら、テスト配信を行います。実際の受信ボックスで表示・リンク・差し込み内容を確認し、問題がなければ本配信を実施しましょう。
テスト配信は必ず複数のデバイス・メールソフトで確認することをおすすめします。

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この資料では、以下のことを紹介しています(全65ページ)✔ メルマガの作成・配信・運用の基本✔ 9つのデータで見る!最適な配信タイミング&頻度&件名✔ 事例と数値で解説!開封率を上げるテクニック7選✔ 事例と数値で解説!クリック率を上げるテクニック7選✔ 困ったときに確認すべき仮説検証パターン21個✔ MAツールの活用方法 など
メルマガ配信の際の注意点
メルマガを配信するにあたって、法律・マナー・情報管理の観点から押さえておくべき注意点があります。
誤った運用はユーザーの信頼を損ない、最悪の場合は法律違反になる可能性もあるため、配信前に必ず確認しておきましょう。
法律とマナーを守った配信を徹底する
メルマガの配信は「特定電子メール法」に基づき、原則として、受信同意(オプトイン)を取得したユーザーにのみ送ることが義務付けられています。また、受信者が配信停止(オプトアウト)を申し出た場合には、速やかに対応しなければなりません。
- オプトインの取得:Webフォームや名刺交換の際に、メルマガの受信同意を必ず取得する
- オプトアウトの対応:すべてのメールに配信停止リンクを設置し、停止申請には速やかに対応する
- 送信元の明記:会社名・連絡先など、送信者情報を本文または署名に記載する
誤送信・個人情報の取り扱いミスを防ぐ
誤送信は企業の信頼を大きく損なうリスクがあります。特に差し込みコードが正しく機能していない場合、「{{姓}}様」のようなコードがそのまま表示されてしまうことがあります。テスト配信で必ず動作を確認しましょう。
- テスト配信の徹底:複数のアドレスにテスト配信し、表示・リンク・差し込みをすべて確認する
- 配信リストの管理:配信リストの取り扱いは社内で厳格なルールを設け、漏洩・誤使用を防ぐ
過剰な装飾や画像挿入を避ける
HTMLメールを作成する際、画像を多用したり派手な装飾を施しすぎると、スパムメールと判定されるリスクが高まります。画像とテキストのバランスを保ち、読みやすいデザインを心がけましょう。
- 画像とテキストのバランスは6:4〜4:6程度を目安にする
- スパムに引っかかりやすいワード(「無料」「今すぐ」の多用など)は避ける
- 配信前にスパムチェックツールで確認する
読まれるメルマガを作るコツ
メルマガの成果を高めるには、配信の仕組みだけでなく、コンテンツそのものの質も重要です。ここでは、多くの施策データから導き出された「読まれるメルマガ」の実践的なコツを7つ紹介します。
1. わかりやすい文章で書く
難しい専門用語や長い文章は避け、読者が一読で内容を理解できる文章を心がけます。一文は短めに、箇条書きも活用しながらテンポよく読めるようにしましょう。
2. 本文は短くまとめる
読者がメルマガを読む時間は平均10秒程度とも言われています(調査:Litmus「Litmus Report: Email Read Time Increased by 21 Percent」)。
伝えたいことを1〜2のポイントに絞り込み、スクロールが少なくて済む分量にまとめましょう。
3. ファーストビューにCTAを入れる
メールを開いた瞬間に表示されるファーストビューに、クリックを促すボタン(CTA)を配置します。スクロールしなくてもアクションに移れる設計が、クリック率向上の鍵です。
4. コンテンツは1つに絞り、複数訴求したいなら配信を分ける
「1通のメルマガで複数の情報を伝えたい」という気持ちはわかりますが、これは逆効果です。
コンテンツを1つに絞ったメールと複数コンテンツのメールを比較すると、シングルコンテンツのほうがクリック率1.3倍・CV率4倍という結果が出ています。複数訴求したい場合は、配信を分けましょう。
5. 配信者名は個人名にする
「○○株式会社メルマガ」のような会社名での配信より、「田中 太郎(○○株式会社)」のような個人名の配信のほうが、開封率が高まります。受信者に「知っている人からのメール」という安心感を与えられるためです。
6. 過剰なCTAや画像の設置は控える
CTAやバナー画像が多すぎると、どこをクリックすればよいか迷わせてしまいます。また、画像の多用はスパム判定のリスクを高めます。シンプルで読みやすいレイアウトを意識しましょう。
7. 自社らしさを加える
他社と同じような内容・文体では差別化できません。
自社ならではの視点・独自データ・体験談などを盛り込むことで、読者に「このメルマガにしかない価値」を感じてもらいましょう。継続して読まれるメルマガは、発信者の「個性」があるものです。
効果測定でPDCAを回す
メルマガは「配信して終わり」ではありません。毎回の効果を測定・分析し、改善につなげることで、成果は継続的に高まっていきます。
本章では、押さえておくべき主要KPIと、PDCA改善のポイントを解説します。
| KPI | 算出方法 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 開封率 | 開封数 ÷ 配信成功数 × 100 | 件名・送信元・配信時間の改善 |
| クリック率 | クリック数 ÷ 配信リスト数 × 100 | CTA・コンテンツの訴求力強化 |
| CV率 | 成果数 ÷ クリック数 × 100 | ランディングページの改善 |
| エラー率 | 不達数 ÷ 配信リスト数 × 100 | 配信リストの定期的な整理 |
| 配信停止率 | 停止数 ÷ 配信リスト数 × 100 | 配信頻度・内容のユーザー適合 |
開封率
受信者がメールを開いた割合を示すKPIです。「(開封数 ÷ 配信成功数)× 100」で算出します。件名・送信元・配信タイミングなどの改善指標として活用します。
なお、開封率はHTMLメールを使用する場合のみ計測できます。
関連記事:メルマガの開封率を上げるには?
クリック率
メール内のリンクがクリックされた割合です。「(クリック数 ÷ 配信リスト数)× 100」で算出します。
業界全体の平均は1〜2%程度が目安とされており、コンテンツやCTAの訴求力を評価する指標です。
関連記事:メルマガのクリック率の改善方法とは?
通読率(精読率)
読者がメールをどの程度読み進めたかを示す指標です。
開封しても途中で離脱している場合、本文の構成・長さ・デザインに問題がある可能性があります。
コンバージョン率(CV率)
メルマガを経由して、購入・申し込み・資料ダウンロードなどの成果に至った割合です。
「(成果数 ÷ クリック数)× 100」で算出します。売上に直結する最重要指標の一つです。
エラー率・配信停止率
エラー率(不達率)は、届かなかったメールの割合です。古いメールアドレスが多いと数値が悪化します。
配信停止率は、一定期間内に購読を解除した割合で、コンテンツや配信頻度がユーザーのニーズに合っていないサインの場合があります。業種によって異なりますが、一般的に0.25〜1%が平均とされています。
よくある悩みと解決策
メルマガ運用を始めると、多くの担当者がいくつかの共通した壁にぶつかります。
ここでは、よくある3つの悩みと、その解決策を紹介します。
ネタがない
「毎回、配信するネタが思いつかない」という悩みは、メルマガ運用でよくある課題です。
ネタ切れを防ぐためには、あらかじめコンテンツを蓄積しておくことに加え、情報の切り口を広げる意識が重要になります。たとえば、以下のような方法が効果的です。
- 自社によく寄せられる質問(FAQ)をコンテンツ化する
- 業界ニュースに自社の見解や考察を加えて発信する
- 過去に反応の良かったコンテンツをリライト・アップデートして再配信する
- 配信カレンダーを作成し、2〜3か月分のテーマを事前に整理しておく
継続できない
メルマガは、継続して配信することで少しずつ効果が積み上がっていきます。しかし、毎回の制作に時間や工数がかかりすぎると、担当者の負担が大きくなり、継続が難しくなってしまいます。
無理なく運用を続けるためには、制作負担を減らす仕組みづくりが重要です。たとえば、以下のような工夫が考えられます。
- テンプレートを用意し、毎回ゼロから作成しないようにする
- コンテンツ量を調整し、まずは「配信を続けること」を優先する
- 可能であれば、執筆・編集・配信などを複数人で分担する
効果がわからない
「メルマガを配信しているものの、成果につながっているのかわからない」という悩みは少なくありません。こうした状態は、KPIが明確に設定されていないことが原因になっているケースが多くあります。
まずは、開封率やクリック率などの基本指標を毎回記録し、自社の基準値を把握することが重要です。そのうえで、KGI(商談数・CV数など)から逆算してKPIを設定すると、改善すべきポイントが見えやすくなります。
また、ABテストを活用し、件名や配信時間などの要素を1つずつ検証・改善していくことで、配信効果を継続的に高めていくという方法もあります。

4,000施策試してわかった!メルマガの秘訣
この資料では、以下のことを紹介しています(全65ページ)✔ メルマガの作成・配信・運用の基本✔ 9つのデータで見る!最適な配信タイミング&頻度&件名✔ 事例と数値で解説!開封率を上げるテクニック7選✔ 事例と数値で解説!クリック率を上げるテクニック7選✔ 困ったときに確認すべき仮説検証パターン21個✔ MAツールの活用方法 など
メルマガ作りに役立つツール
メルマガの効果を最大化するためには、適切なツールの活用が欠かせません。
ここでは、配信ツールから制作・チェックツールまで、目的別に役立つツールをご紹介します。
メール配信システムとは
メール配信システムは、数千〜数万件のメールアドレスに対して一斉配信ができる専門ツールです。
開封率・クリック率などの効果測定機能もあらかじめ備わっており、PDCAを回しながら改善していく運用に適しています。専門知識がなくても使いやすいものが多く、まずメルマガ配信に取り組む場合の第一歩として最適です。
メール配信システムを使うメリット
- 大量配信でも人為的ミスが起きにくい
- 開封率・クリック率・CV率などの効果測定が可能
- 配信予約・セグメント配信・ステップメールなど柔軟な配信設定ができる
- 特定電子メール法への対応(配信停止リンク設置など)が容易
MAツールとは
MAツール(マーケティングオートメーションツール)は、メルマガ配信に加えて、ユーザーの行動履歴とメールアドレスを紐付けてスコアリング・シナリオ配信・効果分析ができるツールです。
「メルマガを開封したユーザーに追加メールを自動配信する」「特定ページを閲覧したユーザーにアプローチする」といった高度な施策が可能になります。
一方、MAツールの機能(スコアリング・シナリオ)は使いこなすのが難しく、MA運用担当者314名を対象にした調査でも、5年連続で「最も使いこなせないと感じている機能」にランクインしています。
まずは一斉配信・セグメント配信で成功パターンを見つけてから、自動化へ移行することをおすすめします。
クラウドサーカスでは、無料から利用できるメルマガ作成可能なMAツールを提供しています。導入効果がわかる資料のダウンロードはこちら⇛ 【公式】https://bow-now.jp/にアクセスしてPDFを無料ダウンロード

メルマガ作成・チェックに役立つツール
配信ツール以外にも、メルマガの品質を高めるために役立つツールがあります。
HTMLメール作成ツール
HTMLメールをドラッグ&ドロップで直感的に作成できるツールです。コーディングの知識がなくてもデザイン性の高いメルマガを制作できます。
表示チェックツール(マルチデバイス確認)
PC・スマートフォン・各種メールクライアントで、HTMLメールの表示がどのように見えるかを事前に確認できるツールです。レイアウト崩れやレスポンシブ対応の状況をチェックする際に役立ちます。
スパムチェックツール
送信するメールがスパムフィルターに引っかかるリスクを事前に診断できるツールです。スパム判定リスクのある文言や設定を配信前に確認することで、到達率の低下を防げます。
まとめ
本記事では、メルマガの作り方を10のステップで解説し、配信の注意点・成功のコツ・効果測定・よくある悩みの解決策・役立つツールまで、幅広くご紹介しました。最後に、重要なポイントを整理します。
本記事のポイントまとめ
- 目的・ターゲット・コンセプトを最初に決めることが成功の土台
- 件名は30文字以内、ファーストビューにCTAを入れることで開封率・クリック率が向上
- 件名に受信者の名前を入れると開封率が25.8%→32.5%に上昇(実データより)
- 配信は火・水・木曜日の11:30〜12:00が効果的(特にBtoB向け)
- コンテンツは1つに絞る。複数訴求したい場合は配信を分ける
- 配信結果をKPIで記録し、ABテストを繰り返してPDCAを回す
- まずは成功パターンを見つけてから自動化(MAツールなどの活用)へ
メルマガは、正しい手順と継続的な改善を積み重ねることで、着実に成果につながるマーケティング施策です。まずは今日から1つずつ実践してみてください。
出典:クラウドサーカス株式会社「4,000施策試してわかったメルマガの秘訣」
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監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子

新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。









