メルマガのテンプレートで成果を最短創出!無料のテンプレートつきツールも紹介
メールマーケティングは、BtoB企業の認知拡大やリード育成に効果的な手法です。他の施策に比べ低コストで実施できる点や効果測定が容易であるといったメリットもあり、多くの企業で導入されています。
ただし継続的に行うにあたり、コンテンツの作成や配信作業において、労力と手間がかかるのも事実です。そんなときに役立つのがテンプレート機能です。メルマガには書き方やコツを押さえたテンプレートがあり、成果を上げられるメルマガを手軽に作成することができます。初めてメルマガ配信に取り組む方やなかなかコツが掴めないという方は、テンプレートの利用をおすすめします。
そこで本記事ではテンプレートを活用するメリット、メルマガの基本構成、テンプレートの利用からメルマガ配信まで無料でできるツールの紹介など、わかりやすく解説します。ぜひご覧ください。
はじめてならまずここから!
メールマーケティングのすすめ
「メールマーケティングに取り組みたいと思っているが、何からやっていいかわからない」「コストをかけずに、まずは身近なメールを使って顧客にアプローチしたい」という方向けにメールマーケティングの基礎から明日から役立つTipsまでわかりやすくおまとめしました。
メルマガのテンプレートとは
メルマガのテンプレートとは、基本の構成やデザインが既に施されており、すぐに実務で使えるひな形を指します。具体的には、基本構成、見出しや本文の装飾、レイアウトなどが該当します。
また、メルマガのテンプレートは、繰り返し使用することが可能なので、コンテンツの作成や効果測定にかかる時間や労力を大幅に削減できます。
メルマガのテンプレートを使うメリット
メルマガのテンプレートを活用することで、以下の3つのメリットを得られます。
メルマガの作成時間を短縮できる
1つ目はメルマガ作成の時間を削減できる点です。メルマガは低コストで始められるマーケティング施策ですが、成果を出すためには長期的な取り組みが求められます。そのためには定期的に読者にコンテンツを届ける必要があり、相応の手間と労力が発生します。
テンプレートを活用することで、本文などの必要な情報のみを入力するだけで終えられるため、短時間で効率的にメルマガを作成できます。余ったリソースを他の業務に充てられるのも利点です。
作成に慣れてきたら、効果測定を結果をもとにオリジナルのテンプレートを作成すると良いでしょう。自社オリジナルのテンプレートを用いることで、担当者が変更してもコンテンツの質を保ちながら作成時間を短縮できます。
統一感があり読まれやすくなる
2つ目はテンプレートの使用によって統一感のあるデザインに仕上がることです。色やフォントがバラバラなデザインよりも、全体を通して同じデザインで統一されているほうが読みやすく、読者に届けたい情報が伝わりやすくなります。読みやすく分かりやすいメルマガは読者からの信頼を獲得でき、開封率向上に寄与します。
また統一感のあるデザインは、認知度向上につながり企業イメージをアップできるほか、企業理念も表現できるため、他社との差別化を図れるなどのブランディング効果ももたらします。このようにデザインの統一は読み手への配慮だけでなく、企業にもさまざまなメリットを得られます。
配信後の効果測定や検証を行いやすくなる
3つめは配信後の効果検証が容易になることです。毎回異なるフォーマットで配信してしまうと、何が原因で開封率やクリック率に影響が出たのかが把握できず、効果的な改善が行えなくなります。
テンプレートを固定したメルマガを配信することで、読者の反応に影響した部分を判別しやすくなります。
たとえば同じレイアウトでもコンテンツの中身を変えることで、読者の開封率やクリック率、コンバージョン率に変化が起これば、コンテンツの内容が良かったということになります。反対にコンテンツを変えず、レイアウトの変更により読者の反応に変化が出たら、レイアウトが影響を及ぼしていることがわかります。そうした細かな読者の反応を探ることで、具体的な改善点が見えてきます。
このようにテンプレートを活用することで、より効果測定がしやすくなります。開封率やクリック率を高めるためにも、デザインやコンテンツを適宜変更しながら、一番効果のあるものをテンプレート化し、安定して反応してもらえるメルマガ運用を目指しましょう。
メルマガの基本構成
メルマガのテンプレートについて学んだところで、続いては基本的な構成を見ていきましょう。メルマガは主に以下の6つの要素から成り立っています。
- タイトル
- 導入文
- 見出しと本文
- CTA(コール・トゥ・アクション)
- 結び
- 署名
タイトル
メルマガのタイトルは、読者が最初に目にする部分であり、開封率に直結する最も重要な部分です。このタイトルの良し悪しによって、その後の開封率やクリック率、CV率に大きな影響を与えます。読者は日々膨大な量のメルマガを受信します。何百通の中から自社のメルマガを開封してもらうためには、読者の心に刺さる文言を考える必要があります。
魅力的なタイトルを考える際に役立つのが、アメリカの起業家であるマイケル・マスターソン氏が提唱した「4Uの原則」です。優れたキャッチコピー・タイトルに含まれている要素をまとめたもので、作成時のポイントを以下の4つのUで表現しています。
・Urgent(緊急性)
例「〇日間限定」「今日限り」「残りあと〇日」など
時間要素を盛り込み緊急性を訴求することで、読者に「読んでおかないと損するかもしれない」という気持ちを駆り立て、開封へとつなげます。
・Unique(独自性)
例「○○様だけの特別プラン」「世界初上陸」など
読者の名前や他社にはない独自性を打ち出すことで、インパクトを与えられます。
・Ultra specific(超具体的)
例「1,000円割引」「50%OFFキャンペーン」など
具体的な数字を入れることでお得感などを感じられるようにします。
・Ultra specific(超具体的)
例「1,000円割引」「50%OFFキャンペーン」など
具体的な数字を入れることでお得感などを感じられるようにします。
・Useful(有益性)
例「〇〇に役立つ情報を公開」「無料テンプレートをプレゼント」など
メルマガの閲覧によって得られるベネフィット(利益)を提示し、記事の有益性をアピールします。
メルマガは読者の目に留まって初めて効果を発揮します。これらの要素をタイトルに加え、開封率を高めていきましょう。
またタイトルの文字数は30文字以内に収めるのがおすすめです。受信環境にもよりますが、受信トレイに表示されるタイトルの文字数は、PCの場合25~30文字、スマートフォンだと15~20文字までが一般的です。
文字数を30文字以上にしてしまうと、読者は「これはどんな内容のメルマガなのか?」と判断がつかず、そのままスルーされる可能性が高くなります。そのような事態を避けるためにも、文字数は多くても30文字以内にし、最も注目を集める冒頭の15文字に効果的なキーワードやメッセージを入れるのが有効です。
導入文
導入文とは本文の前に入る前の文章を指し、読者にとってタイトルの次に初めて目にする部分です。一見さらっと読み飛ばされる文章だと思われがちですが、この導入文こそがメルマガ全体の印象を決めるといっても過言ではありません。なぜならば読者は最初のテキスト部分である導入文を読んで、その後読み進めるかどうかを決めるからです。序盤で読者の心を掴めれば、本文に対する期待値が上がり、読了率が高くなります。
導入文は読者に記事を読んでもらうための重要な役割を果たします。簡単な挨拶文に終始するのではなく、以下のようなポイントを意識して書きましょう。
- インパクトのある出だし
- 購読によるメリットの提示
- 疑問と解決策の提案
また冒頭に読者の名前を入れるのも効果的です。特別感を演出できるうえに、企業への信頼感や親しみが増し、読者に「読み進めたい」と感じてもらいやすくなります。メルマガ配信ツールの中には、宛名を自動で差し込める機能を備えているものもあります。うまく活用することで開封率をさらに高められるでしょう。ぜひ取り入れてみてください。
見出しと本文
見出しと本文について、それぞれ解説します。
見出し
見出しとは新聞や雑誌などの紙媒体をはじめ、さまざまな文章の前に置く簡単な言葉を指します。本文の内容を一目で把握できるよう、端的な言葉で表現されます。
メルマガにはこの見出しを必ず入れましょう。見出しを入れることで見た目にメリハリが生まれ、読みやすいメルマガになります。また読者は必ずしもすべてのコンテンツに目を通すとは限りません。中には複数のメルマガを閲覧し、その中から興味のある見出しだけ拾い読みする読者も存在します。見出しをつけることによって、どのような内容なのかが一目で把握できるだけでなく、そのような読者のニーズにも応えられます。
そのほかにも見出しを設定していないと、文章量が多くなってしまい、「何を伝えたいのかわからない」「全部読むのが疲れる」と読み終える前に読者が飽きてしまうことがあります。途中離脱を防ぐためにも、見出しを適宜挿入して読みやすくしましょう。
本文
本文は、メルマガの核となる重要な項目です。掲載するコンテンツは1本のメルマガにつき、1つのテーマに絞りましょう。「1メルマガ1テーマ」を実行すると、必然的に文章がシンプルでわかりやすくなり、読者にとって読みやすいメルマガになります。また、テーマを小分けにして配信できるため、メルマガを継続的に配信し続ける中で生じる「ネタ切れ」問題を防ぐことができるため、企業側、読者側双方にメリットがあるといえます。
もちろん複数のコンテンツを掲載しても問題ありませんが、上位にあるコンテンツの方が読まれやすい傾向にあるため、その場合は最も訴求したいコンテンツを一番上に記載します。
本文の執筆時に気をつけたいのが、文章の区切りごとに改行・空白行を入れることです。文章を改行せずにいると、文字が詰まって見えてしまい、読みにくいメルマガになってしまいます。1段落ごとに空行を挿入するとどの端末でも綺麗なレイアウトに見え、視認性が向上します。コンテンツの質も大事ですが、同時に読みやすさを意識したレイアウトの工夫もしっかりと行っていきましょう。
CTA(コール・トゥ・アクション)
CTA(Call To Action)とは日本語で「行動喚起」を意味する言葉で、Webサイトやメール、広告などにおいて読者やユーザーに特定のアクションを起こさせる仕組みのことです。たとえば自社商品を買ってもらうのが目的であれば、「商品を購入する」というボタンを設置し、読者を商品ページへと誘導します。
企業が多大なコストや労力をかけてメルマガを配信するのは、ただ単に自社の情報を届けるだけではありません。自社商材に興味関心を抱いてもらい、資料請求や商材への問い合わせといったCVにつなげるのが一番の目的です。そのためにもCV獲得につながるCTAの配置は非常に大切です。
メルマガにおけるCTAの設置場所は、ファーストビュー(読者がメルマガを開封した際にスクロールせずに表示される部分のこと)と末尾の2ヶ所に設置するのが効果的といわれています。
ファーストビューに設置するCTA
ファーストビューに関しては、タイトルに惹かれてメルマガを開いたものの、途中で興味を失い離脱する読者も少なくありません。ファーストビューにCTAを設置することで、途中で離脱する読者にも必ず見てもらえます。
末尾に設置するCTA
末尾に設置するのはメルマガを読み終えた読者に、商品やサービスの関心や熱量が高まったタイミングでCTAを見てもらえるからです。商材について詳しく知りたいという読者を取りこぼさずに、次の行動へと誘導できます。
配置場所のみならず、CTAのデザインにも気を配りましょう。読者の目に留まりやすい色やサイズを採用し、クリックされやすいデザインに仕上げることで、よりCV率を高められます。
結び
この項目ではメルマガの内容まとめや締めの挨拶を載せます。メルマガの配信目的は読者のアクションを引き出すことです。結びの中でも、読者に推奨する行動を再度アピールし、コンバージョン獲得につながりやすい文章を心がけましょう。
また、伝えたいメッセージやキーワードを箇条書きにするのも効果的です。読者が要点を思い出しやすくなり、内容に対する理解度を高められます。
署名
署名部分ではメルマガ発行元の会社名、メールアドレス、連絡先、メルマガのコピーライトなど発行元となる企業情報を正確に載せます。またオプトアウト(配信停止)の記載もしておきましょう。メルマガに関連する法律「特定電子メール法」により、オプトアウトの記載が義務付けられています。配信停止フォームへつながるリンクや方法の文言を必ず明記しましょう。
テンプレートとしてすぐに使えるメルマガの例文(BtoB編)
BtoB企業が使えるメルマガの例文を、施策ごとに3種類用意しました。
今回はテキストメールの形式で用意していますが、デザインを施したテンプレートを活用したい場合は、HTMLメールのテンプレートが用意されている専用のツールを利用することをおすすめします。無料化から使えるツールもあるので、ぜひ一度検討してみてください。
セミナーの集客メルマガの例文
タイトル:【特別開催】読み手の心を動かす文章の作り方
お世話になっております。テスト株式会社の田中です。
この度、BtoBの企業向けに特別セミナーを実施することになり
是非〇〇様にもお役立ていただきたいと思い、ご連絡させていただきました。
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やり方が分かれば成果がでる「売れる文章の作り方」
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講師の山田が手がけた実績(ほんの一部)をご紹介すると・・・
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セミナー申込み率3倍、開封率×クリック率 5倍まで引き上げる!
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この文章術を身につけることで、顧客に送付するメールやホワイトペーパーの成果が格段に変わります。
今回は、BtoB企業限定で、特別に無料で実施します!ぜひこの機会にご参加ください。
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事例提供のナーチャリングメルマガの例文
タイトル:【〇〇業界の方必見】問合わせ2倍を達成した企画の事例
お世話になっております。テスト株式会社の田中です。
今回、△△の企画を大成功させ、
代理店からの問合せ数を2倍にした事例記事をご紹介します。
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企画成功&問合わせ2倍を達成した事例!〇〇株式会社
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企画の提案時に差別化を図るだけでなく、よりお客様に入り込んだ提案をするために、
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を実施。企画の開催期間が半分経過した時点にもかかわらず、
目標の4倍の成果を創出しました。
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HTMLもテキストもテンプレートが豊富!無料から使えるMAツール『BowNow(バウナウ)』
MAツールやメール配信ツールのなかには、無料で使えるテンプレートが揃っているものや、テンプレートを使用し作成したメルマガをそのまま無料で配信できるツールが存在します。今回は、その中でも『BowNow(バウナウ)』というツールをご紹介します。BowNowは、40種類以上のテンプレートを自由に使え、綺麗なメルマガを簡単に作成し配信することができます。
「リーズナブルな価格」と「シンプルな操作性」にこだわって開発・提供されており、現在は国内シェアNo.1※のMAツールとして、2024年1月時点の導入社数は13,000社を超えています。無料から使えるため、以下より詳細をご覧いただき、試しに利用してみるのもおすすめです。
※出典:株式会社DataSign「DataSign Webサービス調査レポート 2023.12」
まとめ
本記事ではテンプレートを活用するメリットやメルマガの基本構成、無料で使えるMAツールについて紹介しました。メールマーケティングは、メールを用いて顧客とコミュニケーションを図り、最終的にコンバージョンへと導くデジタルマーケティングです。そのためには顧客に対して継続的にメルマガを送り、顧客と良好な関係性を築く必要があります。
定期的な配信を続けるためにも、工数の削減や業務の簡素化は欠かせません。テンプレートを有効活用することで、本文の作成のみに集中できるようになり、大幅な業務効率化が期待できます。
今回ご紹介したMAツールをはじめ、メルマガ配信を便利にするツールは多数リリースされています。自社の目的に合わせたツールを選び、テンプレートを有効活用して成果を出すメルマガを作っていきましょう。本記事が貴社のビジネスヒントの一助になれば幸いです。
はじめてならまずここから!
メールマーケティングのすすめ
「メールマーケティングに取り組みたいと思っているが、何からやっていいかわからない」「コストをかけずに、まずは身近なメールを使って顧客にアプローチしたい」という方向けにメールマーケティングの基礎から明日から役立つTipsまでわかりやすくおまとめしました。
監修者
クラウドサーカス株式会社 石本祥子
新卒でコンサルティング会社に営業職として入社。3年で営業所長代理を経験後、ベンチャー企業を経て、クラウドサーカス社にマーケティング職として入社。
営業とマーケティング、いずれの経験もあることを活かし、クラウドサーカス社が提供しているMAツール『BowNow』において、マーケティングと営業に関するメディアの監修を含む、Webマーケティングの全域を担当している。